フェラーリ新型ローマに日本伝統をモチーフにしたワンオフモデルが登場!何と75年前の着物をシートに採用。パガーニ新型C10が2022年9月12日に世界初公開予定【動画有】

2022-07-07

まだまだ魅力がたくさん詰まっているフェラーリ新型ローマのワンオフモデル

引き続き、ワンオフ仕様のフェラーリ新型ローマを見ていきましょう。

再びヘッドライナーに戻りますが、このブルーも非常に美しい仕上がり。

これは、日本の職人技の全く異なる伝統的な技術が取り入れられ、裏地は8世紀にさかのぼる「ろうけつ」と呼ばれる技術を用いて藍に染められた2つの皮で作られています。

この他にも、着物や帯の絹や綿を飾るために伝統的に使用されていた単色の周りに複雑な繰り返しパターンを形成し、これらがイタリアに送られた後、職人技のイントレシオ法を使用して手織りされ、まばゆいばかりのヘッドライナーを形成しています。

おそらく使用された素材も必要最小限に抑えられたかと思いますが、これらの素材を調達するだけでもとんでもない費用だった可能性も。

京都の老舗店から着想を得た銅メッキのセンターシフト

続いてはセンターシフト周りをチェックしていきましょう。

上の画像の通り、シフトゲートとレバーのディテールに銅メッキを施し、鍛造アルミホイールなどのアクセントと統一感を持たせています。

これは、銅製の茶筒で知られる京都の老舗・開化堂を訪問した際にインスピレーションを受けているそうで、そもそもローマに銅メッキを使用したインテリアも全くの初めて。


牛車の車輪から着想を得た家紋をインテリアに採用

更にドアハンドルには、刀に使用されている伝統的なラッピング技術に敬意を表して、手織りの黒い革のストリップを採用。

センターアームレストの専用プレートやサイドシルには、カスタムメイドの家紋が付いていて、平安時代(794年~1185年)の貴族にとって最も人気のある輸送手段である牛車の車輪を表しているそうです。

全てにおいて一切妥協の無い技術がふんだんに使用されたワンオフ仕様の新型ローマですが、おそらくモチーフとなった日本にて特別展示されることは無く、2022年5月10日~20まで開催のアメリカ・ニューヨークデザインウィークにて、フェラーリテーラーメイドショールームにて特別展示されています。

遂にパガーニ新型C10が2022年9月12日に世界初公開へ!

最後は、少量生産型のハイパーカーメーカー・パガーニより、ウアイラ(Pagani Huayra)の後継且つピュアEVへと移行する前の”最後の内燃機関モデル?”と思われる新型C10のティーザー画像が公開されました。

2017年に初めてコードネームC10として発表されましたが、ようやく2022年9月12日にデビューすることが決定。

実車を世界初公開する場所は、イタリア・ミラノとのことで、グッドウッドなどのカーイベントに絡めての発表ではなく、パガーニ独自のイベントにて発表・展示されることが明らかになっています。

最後の内燃機関モデルありながらも、内外装は芸術品のような美しさを持つであろうC10ですが、パワートレインは排気量6.0L V型12気筒エンジンを搭載することが濃厚で、最高出力はウアイラよりも+30hp~+40hpアップすることが期待されます。

車体重量も1,270kg~1,300kgになると予想され、先ほどの出力アップにより、パワーウェイトレシオ比も更に改善されるのではないかと思われます。

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Reference:CARSCOOPS, motor1.com