フルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウンに「あの機能」が復活!一部予防安全装備は上位グレードのみ標準装備など、トヨタイズムは健在のようだ

2022-07-06

少しずつ明らかになってきた新型クラウンの装備内容

2022年7月15日に発表予定となっているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型クラウン(Toyota New Crown, 235系)。

既に当ブログでは、新型クラウンに関するエクステリアの特徴や、主要装備の一部に関する情報を公開してきましたが、今回は同車の”あの機能”が復活することや、予防安全装備の詳細について触れていきたいと思います。

ちなみに新型クラウンの発表日は、上述の通り2022年7月15日を予定していますが、具体的な生産時期としては、同年7月6日に堤工場、そして元町工場でも遅れて8月1日に生産予定となっています。


新型クラウンよりグリルシャッターが復活!…ところでグリルシャッターとは何ぞ?

via:撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

まずは新型クラウンに採用される機能の一つとして、「グリルシャッター」が標準装備となる予定です。

グリルシャッターと聞くと、BMW・3シリーズなどに採用されているキドニーグリルのアクティブ・エアストリームがイメージしやすいかと思いますが、元々この機能は、先代クラウンマジェスタやプリウス(Prius)、そしてレクサスGSにも採用されている空力テクノロジー。

空気抵抗の減少やエンジンの暖気・冷却効果を高める重要な機能

この機能の特徴として、走行速度やエンジンの水温に応じてグリル部に設けられたシャッターが開閉する仕組みになっていて、空気抵抗の減少に役立つだけでなく、エンジンの暖機・冷却効果を向上し、更にエアコンの負荷軽減にも寄与します。

つまり、トヨタが先代から空力特性や抗力系数を向上させるために築き上げてきた技術の一つなるわけですが、最上位スポーツグレードRSでは「グリルシャッターレス」となるようです。

これの理由については明らかになっていないものの、RSグレードと非RSグレードでフロントマスクやフロントバンパー形状、グリル形状に大幅な違いは無かったようにも記憶しているため、トヨタなりの特別な理由があって敢えて採用していないのかもしれませんね。

走行モードやEVモードもグレードによって異なる

そしてこれもちょっと意外でしたが、今回発表される新型235系クラウンでは、BASE/HI/HI Leather Packageに排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、最上位RSのみ排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用されますが、何れもハイブリッドでありながらも「RSグレードのみ」EVドライブモードが設定されないということ。

その代わりとして、RSグレードのドライブモードセレクトでは[SPORT S+/SPORT S/NORMAL/COMFORT/CUSTOM]といったレクサスF SPORTのようなモードが標準装備され、RS以外のグレードでは、ドライブモードセレクト[SPORT/NORMAL/ECO/EV]が設定される予定です。

2ページ目:新型クラウンの予防安全装備は新型ノア/ヴォクシー相当ながらも、トヨタらしい上位グレードへと誘う装備内容に?