スバル・インプレッサ/WRX STiを「22Bワゴン風」にカスタムしたモデルが中古車市場にて販売中!未完成ながらも熱狂的スバリストの間では注目度も高く高額値で取引されそうだ
気が付けば旧世代インプレッサ/WRXも投機目的で販売されることが増えてきたな
過去これまで、スバル・インプレッサ(Subaru Impreza)/WRX STiの限定モデルやカスタマイズモデルなどが国内外にて販売されてきましたが、今回はちょっと珍しいタイプの改造モデルが販売されています。
イギリスはチェスターフィールドにあるスクービークリニック(Scoobyclinic)によって改造されたインプレッサですが、完成イメージとしては日本でも僅か400台のみ販売されたインプレッサ22B STiの2ドアスポーツワゴン版。
そしてつい先日、イギリスのレーシングチームであるプロドライブが世界限定25台のみ販売したというインプレッサ22Bの現代版P25が公式デビューしましたが、それに絡めて早期的に中古車市場にて販売してきたのではないかと推測されています。
完成度としては中々に高そうにも見えるが…?
こちらが今回、フェイスブックを通して販売されているスバル・インプレッサ/WRX STiをベースにした22B風2ドアスポーツワゴン。
いわゆる4ドアスポーツセダンをストレッチワゴンに改造したものですが、スクービークリニックによると「プロジェクトは完成しておらず、未完のままではあるものの販売することにした」のだそう。
詳細は明らかにしていないものの、(先述にもある通り)2022年6月末に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてデビューしたプロドライブP25にあわせて販売された可能性もありそうですし、熱狂的なスバリストの間では高額値で取引されることも期待できるかもしれません。
フロントマスクは22Bのボディキットへと移植することで、世界に一台だけの22Bスポーツワゴンに(もちろん非公式)。
フロントエンドには、六連星(むつらぼし)のスバルエンブレムではなくScoobyclinic Chesterfieldのエンブレムを貼付していますが、どうやら現地では2ドアスポーツワゴンのカスタムモデルの知名度は高いそうです。
2008年にプロジェクトがスタートして14年が経過するとも、ガレージで眠ることがほとんど
とはいえ、この改造モデルのプロジェクトがスタートしたのは2008年からだそうで、約14年が経過してここまでの完成に至ったのだそう。
元々5ドアセダンのインプレッサ/WRX STiをベースにし、リヤセクションをストレッチ化することでボディスタイルをワゴンへとカスタマイズしていますが、ドアパネルやリヤインナーウィングはWRXタイプRクーペのパーツを流用していることもあり、少し不自然な形状にも見えたり。
特にリヤインナーウィングは、ポルシェ930ターボ(Porsche 930 Turbo)のダックテールスポイラーを彷彿とさせるような独特の形状に。
車内もボディシェル剥き出しのスパルタン?仕様
内装も見ていくと、ボディシェルが完全に剥き出しになった状態で、且つ後席シートは完全に排除されて三角形のロールケージがインストールされています(かなりスパルタンな仕上がり)。
フロントスペースはこんな感じ。
実はダッシュボード周りやセンターシフト周りはもちろんのこと、フロントシートも装着されていないため、まだまだ未完成の状態なんですね。
カスタム自体そこまでスムーズに進んでいなかったそうで、長期間工場にて保管されていたのがほとんどだそうですが、かといって何も手付かずの状態で保管し続けるのも宜しくないという理由から、インプレッサ22Bのレストモッド版となるP25の発表に合わせて、ホットな話題の内に注目度を集めるために”未完の状態”でも思い切って販売してきたのではないかと思われます(案の定海外メディアもこのモデルを大きく取り上げている)。
ちなみにこの改造モデルですが、販売価格としては10,995ポンド(日本円に換算して約182万円)とのことで、用途次第では高値で取引されることも期待できるかもしれません。