【悲報】新型GMCハマーEVはトヨタ・カローラセダンよりもCO2を多く排出することが判明!更に納期も新型ランクル300/レクサスLX600の4倍以上となる「18年」もかかる計算に

新型GMCハマーEVの注目度は非常に高いが、その分課題もまだまだあるようだ

2020年10月に発表・発売されて大きな話題となった新型GMCハマーEVですが、このモデルに様々な問題が発生している模様。

具体的には「CO2排出量」と「納期」になるわけですが、まずCO2排出量については、ノンハイブリッドのガソリンセダン系でお馴染みトヨタ・カローラ(Toyota Corolla)よりも多くCO2を排出していることが明らかになっています。

エネルギーの浪費を減らし、気候変動の影響を打ち消すことに焦点を当てている非営利組織・米国エネルギー効率経済協議会(ACEEE)の調査によると、新型GMCハマーEVは、”EV”と謳う割に環境に配慮しておらず、1マイル走行するあたり341gのCO2を排出しています(シボレー・ボルトEVで92g/マイル)。


実は競合モデルのピュアEVピックアップトラックよりもCO2を多く排出している新型GMCハマーEV

なぜここまでCO2を排出するのかというと、新型GMCハマーEVは車体重量4,000kgを優に超える巨体で、これだけの重量に対して高いパフォーマンスを提供するためにも、高性能なモーター(システム総出力1,000hp以上)とバッテリーを搭載する必要があり(バッテリー充電の際にも多くのエネルギーが必要になる)、その結果として上述にある341g/マイルのCO2を排出する結果に。

これはガソリンセダンモデルのシボレー・マリブ(Chevrolet Malibu)で320g/マイル、トヨタ・カローラで269g/マイルの数値となるため、せっかく環境性能の良さを謳うはずだったピュアEVピックアップトラックモデルが「実はガソリンセダンモデルよりもCO2を多く排出していました」となっては本末転倒に。

ちなみに競合モデルとなるであろうピュアEVピックアップトラックのリビアンR1T(Rivian R1T)で112g/マイル、そして米バイデン大統領もお気に入りのフォードF-150ライトニング(Ford F-150 Lightning)で106g/マイルと優秀なスペックを確保し、ガソリンセダンよりもCO2排出量が少ないのは一目瞭然。

確かに、初代ハマーH1の889g/マイルに比べたら半分以上も低減できているので、大型ピックアップトラックモデルとして見たら環境性能としては優れているのかもしれないのですが、それでもガソリンセダンに比べてピュアEVが「環境に良くない」ともなると、イメージとしてはマイナスになるかもしれませんね。

2ページ目:新型GMCハマーEVの納期はトヨタ新型ランクル300/レクサス新型LX600よりも更に長い約18年?