これは酷いな…トヨタのホワイトパール塗装剥がれがオーストラリアでも深刻化。カローラやカムリ、ランドクルーザープラド、RAV4の塗装がラッピングのように剥がれていく

日本でも話題となったトヨタのホワイトパール塗装剥がれが、オーストラリアでも大きく取り上げられているようだ

以前より日本でも話題となっていた2010年式付近のトヨタ・ホワイトパールクリスタルシャインの塗装剥がれですが、オーストラリア向けに納車された個体でも多くの塗装剥がれが報告されており、事態はかなり深刻に。

地元カーメディアDriveの報道によると、2007年~2015年に製造されたカローラシリーズを中心に、ホワイトパールに塗装された個体で塗装剥がれが確認されているとのこと。

これについて、トヨタのオーストラリア法人は「この状態について、工場で塗布された特定の白い塗料色(カラーコード040)が含まれ、日光/紫外線に長時間さらされると、工場で塗布された塗料プライマーコート層とベース金属電着層の間の接着が低下し、塗料が金属製のボディパネルから剝がれてしまう」と説明しています。


対象モデルに関しては特別に保証を設けるとのことだが…

なおトヨタ・オーストラリア法人の説明によれば、上記のホワイト系の塗装剥がれが生じた2007年~2015年のカローラシリーズ等に関しては、保証延長プログラムが実施されるとのことで、無償修理という形で再塗装を実施することを報告済み。

日本国内でも、以下のモデルを対象に無償延長プログラムを実施したことは記憶に新しいかと思われますが、「新車登録した日から3年以内」→「新車登録した日から10年以内。但し、2020年12月末までは、10年超過車も保証」に変更しています。

◇アルファード/ヴェルファイア

◇ハイエース/レジアスエース

◇iQ

◇カローラルミオン

◇オーリス

◇ウィッシュ

塗装剥がれが起きている車種は日に日に増えている模様

ただ、今回オーストラリアにて報告された延長保証プログラムの対象車種は極めて少なく、上記のカローラシリーズ以外にもランドクルーザープラド(Land Cruiser Prado)やRAV4、カムリ(Camry)といった主力モデルでも塗装剥がれの報告が挙がっており、しかしこれらのモデルに関しては保障の対象に含まれていないとのこと。

これに不満を持ったユーザーは、Facebookにて専用グループを立ち上げ、メーカーにリコールもしくは改善対策などをリクエストし、無償延長プログラム対象車の拡大を呼び掛けているそうです(すでに850件以上もの報告例が投稿されている模様)。

おそらく、オーストラリアにて納車されている個体でホワイトパールカラーの塗装剥がれが生じているモデルが多数存在する可能性があるとのことで、年式なども問わず「同様の問題を随時報告する」ような動きが見られますが、その一方で全ての車両を対象にしてしまうと、メーカーよりもディーラー/整備士に大きな負担がかかってしまうことを考えると何とも複雑なところ。

塗装というよりも、まるでラッピングが剥がれているかのようだ

ちなみにFacebookにて報告されている塗装剥がれの例を見ていくと、上の画像のようにホワイトパール塗装というよりも、ラッピングが剥がれているかのようにごっそり剥がれてしまい悲惨な状態に。

日本国内でも、上の画像のようにラッピングシートが剥がれたかのような信じられない画像が拡散され話題となりましたが、モデルによってはこのように大胆に剥がれるものもあるのかもしれないですね。

2ページ目:日本国内で「納車後2年」で塗装剥がれが生じたり、トヨタ以外でもホワイトパールの塗装剥がれが生じている?