これは酷いな…フェラーリF430から新型ローマまでの全19車種(2005年~2022年モデル)に2万台超えの大量リコール!今回はアメリカのみだが、おそらく日本仕様なども対象になりそうだ

過去に458/488シリーズでもブレーキ関連の不具合があったが、その類なのかもしれない?

以前、日本仕様でフェラーリの人気モデルとなる458イタリア/458スパイダー/458スペチアーレ/458スペチアーレA/488GTB/488スパイダー/J50の7車種・計2,496台に対し、ブレーキ関連のリコールが届け出されましたが、今回はアメリカにてとんでもない数のフェラーリたちにリコール。

具体的な台数としては23,555台ととんでもない数で、どうやらブレーキ機能の不具合があるとして、衝突につながる恐れがあるとして、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコールを届け出ているとのこと。

おそらく、アメリア市場向けだけでこれだけの台数が対象になっているのであれば、日本仕様も同様の理由でリコールを届け出する可能性が高いかもしれませんね。


最悪の場合、ブレーキが効かなくなる恐れあり

そして気になる具体的な不具合内容としては、制動装置においてマスターシリンダーのブレーキブースター側に装着されている油圧シール部からブレーキフルードがブレーキブースター内に漏れ、ブレーキの一次回路のブレーキフルードがなくなった場合、制動力は二次回路のみで作動する状態となることがあるとのこと。

その状態でブレーキリザーバータンクのキャップを強く締めすぎていると、ブレーキリザーバータンクの換気が減少してタンク内に負圧が発生し、ブレーキの二次回路のブレーキフルードがブレーキリザーバータンクに戻る可能性があり、最悪の場合、ブレーキが効かなくなるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルは2005年~2022年に生産された全19車種

そして気になる対象車種は以下の通り全19車種と非常に多く、どうやら新世代PHEV(プラグインハイブリッド)モデルのSF90ストラダーレ/SF90スパイダーは対象に含まれていないようですね。

◇2005-2009:フェラーリF430

◇2005-2011:フェラーリ612スカリエッティ

◇2009-2017:フェラーリ・カリフォルニア

◇2010-2011:フェラーリ612

◇2012-2016:フェラーリFF

◇2013-2017:フェラーリF12ベルリネッタ

◇2013-2015:フェラーリ・ラ・フェラーリ

◇2015-2017:フェラーリ・カリフォルニアT

◇2016:フェラーリF60アメリカ

◇2017:フェラーリF12TDF

◇2017:フェラーリ・ラ・フェラーリアペルタ

◇2017-2020:フェラーリGTC4ルッソ

◇2018-2020:フェラーリGTC4ルッソT

◇2018-2022:フェラーリ・ポルトフィーノ

◇2018-2022:フェラーリ812スーパーファスト

◇2019-2020:フェラーリ488ピスタ

◇2020-2022:フェラーリF8スパイダー

◇2020-2022:フェラーリ・F8トリブート

◇2021-2022:フェラーリ・ローマ

改善措置としては、全車両、二次回路の制動力を保証するために、ブレーキリザーバータンクのキャップを対策品に交換するとのこと。

また、メーターパネルのソフトウェアを書き換え、ブレーキフルードの残量不足の警告灯が点灯した場合は、けん引でフェラーリ正規ディーラーに入庫をするように注意喚起し、ブレーキフルードの残量不足の警告灯について記載したオーナーズマニュアルの補足のリーフレットをお渡しするとのことです。

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Reference:motor1.com