そういえばフルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウン/bZ4Xのハブボルト問題はどこへいった?bZ4Xに関しては購入金額分で買い取るという対策(?)も
ここ最近、トヨタに関してあまり良い情報を聞かないな…
2022年7月15日に発表される2日前、急きょ発売時期を同年秋頃に延期したトヨタのフルモデルチェンジ版・新型クラウン(Toyota New Crown)。
延期となった理由は様々ですが、そのなかでも最も大きな理由がハブボルト締結問題。
これまで採用されてきたタイヤアルミホイールの締結方法が、ナット式からボルト式に変更されたことで、締結力の向上やばね下荷重の低減 → ホイールの大口径化で低減分を相殺できるといったメリットがあるわけですが、この技術を採用したことによる影響も受けているとのこと。
具体的にどういった影響を受けているのでしょうか?
bZ4Xの発売直後によるハブボルト締結問題による販売中止 → 新型クラウンにも波及 → 解決策がまだ見つかっていない?
新型クラウンのハブボルト問題で発売時期が延期となった原因の発端は、トヨタの新世代ピュアEVクロスオーバーモデル・新型bZ4Xにあると云われていて、既にトヨタも国土交通省にリコールを届け出済みですが、どうやら以下の理由でタイヤアルミホイールの締結が緩んでしまうとのこと。
タイヤを取付けるハブボルトにおいて、急旋回や急制動の繰返し等で、当該ボルトが緩む可能性がある。
そのため、そのままの状態で走行を続けると、異音が発生し、最悪の場合、タイヤが脱落するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。
2022年8月上旬時点で、これに対する改善措置は未だ見つかっておらず、全車両、当面の措置として使用者に対し使用停止を要請し、対策が決定次第、恒久対策を実施すると云われています。
アメリカでは既に対策案が提示されているが、内容を見るからにかなり深刻であることがわかる
そしてこの問題に関して、既に北米トヨタでは全米のディーラーに対して新たな対策(?)を講じているとのことですが、リコール届出後に公道で走らせない事、新たなタイヤホイール脱落の危険性を避けるため、以下のサービスを顧客に提案しているそうです。
◇サービス①
・対策品が仕上がるまで、ユーザーに納車されたbZ4Xを無償にて預かり、輸送・保管する
・上記に加えて、無料の代車を提供し、bZ4Xが顧客に返却されるまでガソリン代を負担し続ける
・全額を支払ったオーナーのために、トヨタは毎月のリースまたはローンの支払いに使用される5,000ドル(日本円に換算して約67万円)のクレジットを発行しています。
・bZ4Xを引き取っている間、無料急速充電サービス期間を活用できないため、2024年12月31日までサービス期間を延長する
・回収している間、bZ4Xを運転できないため、車両限定保証期間を延長する
◇サービス②
・購入した金額分、ディーラーが車両を買い戻す
これだけ充実したサービス内容を見るに、恐らくトヨタのハブボルト問題は相当に深刻化していることが伺えますが、そうなってくると同じハブボルト締結を採用している新型クラウンやレクサス次期RXの発売時期、そして既に市販化されているレクサス新型NX/ISたちはどうなるのか?が気になるところ。