マニアックなハイパーカーメーカー・ゼンヴォよりV8→V12エンジンにアップグレードされた新型ハイパーカー登場するようだ!しかも目標出力は1,800馬力を発揮?

まさかあのスタートアップ企業が更にパワフルなハイパフォーマンスモデルを発表予定とは…

2018年にスイス・ジュネーブモーターショーにて大きな注目を集めたゼンヴォ。

2004年にトロエルス・フォラートセンCEOによって創立されたスタートアップ企業で、その名称の由来としては、同CEOのラストネームであるVollertsenの後ろ3つのレター「sen」と、先頭2つのレター「Vo」を組合せた造語になります。

そんなゼンヴォといえば、排気量5.8L V型8気筒ツインスーパーチャージャー付エンジンを搭載するハイパーカーTSR-Sを発表したことで有名になり、0-100km/hの加速時間2.8秒以下、車両本体価格だけで100万ドル(日本円に換算して約1.4億円)の超高額モデルとなります。

競合モデルに関しては挙げられていないものの、一部報道ではスウェーデンのメガカーメーカーでお馴染みケーニグセグ・アゲーラ(Koenigsegg Agera)/ジェスコ(Jesko)などが挙げられるようです。

そんなゼンヴォより、今度はV8ツインスーパーチャージャーエンジンよりも更に強力なV12モデルを開発していることが明らかになりました。


排ガス規制や環境法規制が厳しい欧州とはいえ、V12モデルの開発が進められているのは凄い

海外カーメディア・トップギアとゼンヴォCCOであるJens Sverdrup氏とのインタビューによると、現在ゼンヴォはV型12気筒エンジンを搭載したハイパーカーを開発中で、詳細については一部伏せていますが、既に上客や購入候補者を対象に独占プレビューが進められているとのこと。

一般公開については2023年ごろを予定しているとのことですが、今後ティーザー画像や動画なども公開される可能性があるようです。

なお新世代ハイパーカーの概要については、名称はまだ明らかになっていないものの、新世代モジュラーカーボンファイバ-シャシーをベースにしつつ、全く新しいギアボックスを搭載し、モジュラー型V12エンジン、及び電動ドライブトレインを採用することにより、TSR-Sよりも更にパワフルなスペックを提供するとのこと。

ちなみにパワートレインについてもJens Sverdrup氏は一部コメントしていて、どうやらV型12気筒ツインターボチャージャーエンジン+電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステム?になるそうで、最低でもシステム総出力1,200hp以上、そして最大目標は1,800hpを発揮する計画にあるとのこと。

この辺りは、ケーニグセグ・ジェスコ/レゲーラ(Regera)あたりが競合モデルになりそうですが、Jens Sverdrup氏は厳密に「ハイブリッド」というキーワードを出していないところが気になるところ。

ゼンヴォは将来的に2種類のハイパーカーを発表予定

色々と「秘密」と言いながらも、インタビューの度に情報がどんどん出てくるゼンヴォの新世代ハイパーカーですが、更に新たな情報として「2つのバージョンが計画されている」とのこと。

1つ目はハイブリッドGTで、電動モーターがフロントアクスルに搭載され、四輪ドライブトレインを採用するとのこと(ただし、この開発はまだ議論が進められている段階なので、後々変更される可能性がある模様)。

そして2つ目が、トラック/サーキットに焦点を当てた「公道も走れるハイパーカー」とのことで、より強烈なダウンフォースを発生し、更に空力要素も備え、車体重量も1,250kgに抑えたライトウェイトモデルに仕上げられるのだそう。

もちろん、これらのモデルの名称も価格帯も明らかになってはいませんが、既に市販化されているTS1 GTの120万ドル(日本円に換算して約1.7億円)よりも高額になることは間違いなく、更にリヤウィングが”クネクネ”動くようなTSR-Sのスペックも持ち合わせる可能性があるとのことなので、個人的にはかなり楽しみな一台になると考えています。

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Reference:motor1.com