その名は「目覚めるライオングリル」!まるでトヨタ・アルファードっぽい顔つきの中国トランプチ新型M8が世界初公開!タイヤは意外にもミシュラン製

アメリカで何かと話題になった中国トランプチが、これまた物議を醸すかもしれない新世代ミニバンを世界初公開!

2022年8月26日~9月4日まで開催されている中国・成都モーターショー2022にて、中国の大手自動車メーカーである広州汽車集団が展開している自動車ブランド・トランプチ(Trumpchi)が、何とも強烈且つ個性的なフラッグシップミニバンを世界初公開しました。

中国メーカー・トランプチといえば、2018年にアメリカ市場へと進出を計画していた際、当時のアメリカ大統領だったドナルド・トランプ(Donald Trump)と名前が酷似していることから、「誤った意味合いを想起させたり、誤解されたりすることを防ぐためにも、トランプチというややこしい名称を変更する予定だ」と説明したことで一躍有名になりました。

しかし中国では馴染みのある名称であり、中国語では「トランプチ=伝説」を意味する一方で、2022年時点では大統領も変わり、アメリカ市場にてトランプチの名称がそのまま継続されるのかは明らかになっていません。

そんなトランプチが、まさに伝説を残してくれそうな新世代ミニバンを成都モーターショー2022にて世界初公開したので、早速チェックしていきましょう。


その名はM8!フロントグリルの名前は「目覚めるライオン」

こちらが今回公開されたトランプチの新世代ミニバンとなる新型M8。

トランプチ曰く、中国の環境法規制に準拠した新開発エンジンを採用しつつ、シンプルなガソリンモデルやハイブリッドモデル、そしてプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの3種類が展開される予定とのこと。

まず真っ先に注目したいのが、この何とも言えない刺激的な大口グリル。

前述にもある通り、まるでトヨタ・アルファードをワイルドにカスタムしたかのような強烈なデザインで、見方によってはCGで面長にしたかのようにも思えたり。

ちなみにこのグリル名称ですが、中国語で「醒狮」、英語では「Wake up Lion」、つまりは「目覚めるライオングリル」と呼ばれる、トランプチの全く新しいデザイン言語として取り入れたフロント大口グリルなのだそう(そういえば昔に中国ブランドHanTengが”チーズおろし金”グリルを公開したこともあったな…)。

確かに鋭くも長い牙を持ったミニバンのようにも見え、その威圧感とオラオラ感はアルファード/ヴェルファイア(VELLFIRE)とは異なりますし、とにかく雄大。

見る角度によってはスピンドルグリルっぽい…ヘッドライト意匠もプジョーやWモータースにも似てる?

こちらはフロントクォータービュー。

縦型基調の大口グリルを採用していることもあり、より「面長」に見える一方で、この角度からだとレクサスのスピンドルグリルっぽくも見えたり。

そしてヘッドライト意匠も見ていくと、どこなくプジョーやWモータース・フェニアスーパースポーツ(W Motors Fenry Supersport)の”牙”をイメージしたかのような巨大なL字型LEDデイタイムランニングライトを採用するなど、「何かどこかで見たことあるような」デザイン意匠が満載。

ちなみにこちらがプジョー508の牙をイメージした縦型基調のLEDデイライト。

そしてこちらが、日本にも5台納車される予定のWモータース・フェニアスーパースポーツのL字型LEDデイタイムランニングライト。

ボディサイズはアルファードよりもロング&ワイド

ちなみに新型M8のボディサイズは、全長5,212mm×全幅1,893mm×全高1,823mm、ホイールベース3,070mmと、現行アルファードの全長4,950mm×全幅1,850mm×全高1,935mm、ホイールベース3,000mmに比べるととにかくロング&ワイド。

後方へと伸びていくような水平基調のウェストラインも目を引きますが、トップルーフはリヤエンドに向かって下っていくようなラインとなるため、ミニバンでありながらもクーペのように絞られていくイメージで非常にファッショナブル。

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