見た目ホンダ新型ステップワゴンっぽい?ボディ全体にソーラー製品が組込まれたソノモータース新型シオンが先行予約時点で2万台以上を確保したと発表!

これまたドイツからユニークなスタートアップ企業が参戦するようだ

世界には様々な新興メーカーやスタートアップ企業といった聞きなれない自動車メーカーが多数存在しますが、今回ドイツの電気自動車関連のスタートアップ企業となるソノモータース(Sono Motors)が、新世代ピュアEVモデルとなる新型シオン(New Sion)を発表し、更に先行予約時点で「2万台以上の予約を獲得した」と発表しました。

先行予約の際には、頭金(手付け金/予約金)として2,000ユーロ(日本円にして約28万円)を支払う必要があるそうですが、2万組以上のユーザーがその金額を支払っていることになり、単純計算で合計 約56億円の予約金を獲得していることに。

このソノモータースが計画している新世代ピュアEVモデルは、2023年後半頃より製造ラインに投入される予定とのことですが、厳密に製造を請け負うのは、フィンランドに工場を持つ自動車製造メーカーのヴァルメト・オートモーティブ(Valmet Automotive)社。

予約金を約28万円支払ってでも予約したくなる新型シオンとは、一体どのようなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。


実はソーラー製品がボディ全体に組み込まれたピュアEVモデル

こちらが現在、欧州にて先行予約2万台以上を確保しているというソノモータース新型シオン。

どことなくホンダ新型ZR-Vと新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)を足して2で割ったような顔つきで、ラジエーターグリルを設けないクリーンなグリルレスバンパーを採用していますね。

新型シオンには、54kWhのLFPバッテリーパックが搭載され、更には456個ものソーラーハーフセルが車体に組み込まれているとのことですが、よくよく見てみると確かにボディ全体にソーラー製品のようなものが組み込まれているのが確認できます(デザイン的にどう?と言われるとちょっと微妙ですが…)。

ちなみにこのユニークなソーラーハーフセルを組み込むことにより、太陽光の力だけで毎週112km~245km走ることができるとのことですが、更にドイツ全土の大都市圏に住むユーザーが、従来のピュアEVモデルよりも最大4分の1程度で充電すれば良いだけだそうで、これまでに無く電力の消費も最小限に抑えられるそうです。

これまではトップルーフにソーラーパネルを設けるピュアEVモデルやPHEVモデルが存在しましたが、ボディパネル全体にソーラー製品を設けるモデルは見たことが無く、どこまで実用的な効果を発揮してくれるのか非常に気になるところ(もちろん安全性もしっかりと確保されていることが前提ですが…)。

そしてこのモデルでは、シングルモーターを搭載することにより、システム総出力161hp/システムトルク270Nmを発揮するとのことで、スペック的には排気量2.0L 直列4気筒自然吸気エンジン相当とのことから、街乗りする分には特に問題なさそう。

ちなみに、リヤテールランプも縦型基調でシンプルなデザインですが、ミニバン系かと思いきやリヤドアは普通の横開き式。

内装はシンプルで操作系はタッチパネルがメイン

インテリアも非常にシンプルで、タッチパネルがセンターに集約されている印象ですが、インパネ部分には森林をイメージしたようなナチュラルなデザイン?それとも映像?が確認できます。

最後にこのモデルの生産開始時期としては2023年後半頃を予定していて、それまでにはプロトタイプモデルによる最終評価が欧州とアメリカにて実施される予定とのことで、今後アメリカでも販売されることは濃厚。

そしてこのモデルの生産が開始される前に、様々な検証や認証、衝突試験、安全装備、ドライビングダイナミクス、ソーラー技術の最適化もクリアしなければならないわけですが、これらはまだクリアできていないとのことで、本当に市販化できるのかは微妙なところ。

そして気になる価格帯ですが、現地価格で25,126ユーロ(日本円に換算して約351万円)から始まるそうで、最初の7年間で257,000台生産する計画だそうです。

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Reference:CARSCOOPS