何と発進・後退・右左折は全てジョイスティックのみ!メルセデスベンツが1996年に発表したF200イマジネーションがサプライズ公開。車両本体価格は10億円超え?!

操作イメージとしては電動車いす?メルセデスベンツは26年前に近未来的なコンセプトカーを発表していた

2022年8月に開催されたイギリス・ロンドンコンクールにて、メルセデスベンツが1996年のフランス・パリモーターショーにて発表したコンセプトモデルとなるF200イマジネーション(Mercedes-Benz F200 Imagination)をサプライズ公開しました。

パリモーターショー以外ではほとんど登場したことの無いF200イマジネーションコンセプトですが、エクステリアは非常にシンプルなスタイリングながらも、後のCLクラスクーペ/Sクラスクーペのプレビューモデルとなった一台。

詳細な情報も少なく、フロントには排気量6.0L V型12気筒エンジンが搭載された大排気量モデルであることは明確ですが、それよりも一番驚きなのはインテリア。

何とステアリングホイールやアクセル・ブレーキペダルが存在せず、とあるパーツで操作する何ともユニークなコンセプトモデルとなっています。


どことなく中華風コンセプトカーに見えなくもないF200イマジネーション

こちらが、今回サプライズ公開されたF200イマジネーション・コンセプト。

ミントグリーンのようなボディカラーがコンセプトモデルっぽく、フロントマスクは確かにCLクラスクーペ/Sクラスクーペに繋がるシャープなデザインですが、足もとには無数のパンチングスポットが確認でき、集合体恐怖症(トライポフォビア)の方にとってはちょっと苦手なデザインかも。

メルセデスベンツは何かと奇妙なデザインのコンセプトモデルを発表する傾向にある

なおメルセデスベンツのコンセプトモデルの特徴の一つとして、ちょっと拒否反応を示すような独特のデザインを盛り込む傾向にあり、最近のコンセプトモデルでいえば、2020年に発表されたメルセデス・ヴィジョン・アバター・コンセプト(Mercedes-Benz Mercedes Vision Advanced Vehicle Transformation Concept)がその典型かもしれません。

上の画像にもある通り、(苦手な方は閲覧注意ですが)リヤフードにもある通り、無数のフラップ板のようなものが確認できますね。

これは全部で33個搭載されているそうで「多機能フラップ」とも呼ばれ、車内のディスプレイと同期することで路上での空力特性をサポートする機能なのだとか(いわゆる格納式リヤウィングのコンパクト版のようなもの)。

様々な意見があるなか、批判・炎上覚悟でもこういった冒険心たっぷりのコンセプトカーを発表してくるところも、メルセデスベンツの強みの一つなのかもしれません。

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