(2023年)フルモデルチェンジ版・ポルシェ新型911GT3RSが遂に世界初公開!出力525馬力で更にパワーアップ、ダウンフォース量は911GT3の約3倍、価格は日本円に換算して約3,020万円から

ポルシェ911シリーズ史上最もエクストリームでレーシーなしGT3RSが登場!

ポルシェのハイパフォーマンスモデルとなるフルモデルチェンジ版・新型911GT3RS(Porsche New 911 GT3 RS, 992世代)が、2022年8月18日の午前0時に世界初公開されました。

モントレーカーウィークにてワールドプレミアされた新型911GT3RSですが、992世代シリーズとしては最もエクストリームで、新型911GT3をベースとしつつ、ダブルウィッシュボーン・フロントサスペンションに切り替えた自然吸気史上最強の一台となります。

ただ一つ残念なことに、新型911GT3RSでは、911GT3のように6速MT or 7速PDKの何れかから選択することができず、基本的には7速PDKの一択のみとのこと(あのリーク画像はPDKだったのか…)。

その代わり最新のエアロキットを装備することで、最高時速は296km/h~319km/hにまで調整でき、0-100km/hの加速時間は3.0秒~3.2秒と自然吸気モデルとしては十分な加速性能を誇ります(標準だと最高速が300km/h切るのは意外)。


えっ、これが公道仕様なの?空力に徹底したレーシングカーのようなエクステリア

こちらが今回公開された新型911GT3RSのエクステリア画像。

911GT3RS史上最もエクストリーム且つレーシーな外観で、その姿はまさに公道を走るレーシングカーそのもの。

気になるパワートレインですが、排気量4.0L 水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力525ps発揮と意外にも控えめ。

ただこのモデルの本来の強みは、直線での加速性能ではなく、RSの良さを存分に発揮できるコーナーを駆け抜ける性能にあるそうで、ほぼすべてのパネルに取り付けられた空力デバイスにヒントが隠されています。

まずフロントバンパーから入っていく空気を吐き出すためのL字型通気口を備えた過激なフランクや、フロントホイールハウジングから空気を排出するルーバーのような通気口、そしてフロントホイールの前には小さくもアグレッシブなウイングレットが設けられ、その後ろにはさらに大きな垂直形状のフィンが確認できます。

これらの空力デバイスは、弟分である718ケイマンGT4RS(718 Cayman GT4 RS)と同様に、内側に巻かれたフロントフェンダーのセクションを部分的に覆い隠しています。

拡張されたシルパネルは、車体アンダーに沿って流れる空気を制御し、フロアの下には追加のエアロガジェットを設け、ルーフの両側を走るフィンが空気を上部に導くような空力性能を持つとのこと。

これで日本の車検は通るのか…?巨大なリヤウィング付き

そしてこのモデルの最も大きな特徴がリヤデザイン。

ワイド&ローが際立つ後ろ姿に加え、垂直フィンがいくつも備えられたリヤディフューザーとセンター2本出しマフラー、リヤテールランプはセンター直結式の一文字テールランプ、そして”GT3RS”はシルバー加飾ではなくオシャレなレッド加飾に仕上げられています。

他に見ていくと、ドアサイドに沿って流れる巨大なGT3RSグラフィックに加えて、ステアリングホイールのボタンを介して「F1 DRS抗力低減装置」のように上段の角度を電気的に調整できる巨大な2デッキリアスポイラー(リヤウィング)が装備され、これによって強烈なエアブレーキを作動。

911GT3RS史上最も巨大なリヤスポイラーを装着しますが、そもそも日本の車検を通過することができるのかどうか…という疑問もあるものの、もしかすると日本の規格に準拠した仕様に調整することも考えられるかもしれません。

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