ポルシェ911ターボを約40年乗り続けた男が再び話題に!2017年時点での走行距離は「地球から月の距離の約3倍」となる約120万キロ→更に5年後の2022年には130万キロ目前にまで迫っていた

この男性のポルシェ930ターボ愛と走りへの想いは誰よりもずば抜けている

以前当ブログにて、ポルシェ911ターボ(Porsche 911 Turbo, Type 930ターボ)を新車にて購入した男性が、約40年間欠かさず運転し続け、走行距離は1,166,000km(725,202マイル)にまで到達したことをお伝えしました。

この男性は、ポルシェを長らく愛し続けるビル・マッキーチャンという人物で、実は1976年に彼のもとに納車されてから2022年の約46年間、”ある事故”を除いて現在も欠かさず毎日乗り続けているそうです。

2017年にポルシェ公式でも取り上げられた際、地球から月までの距離384,400kmの約3倍となる1,166,000km(約120万km)まで走行していましたが、あれから更に5年が経過した2022年には、何と約129万km(800,000マイル)まで到達していたことが明らかとなりました。

これはビル・マッキーチャンの公式インスタグラムにて公開されたもので、恐らく「世界で最も多く走られたポルシェ911ターボ」なのではないかと考えられます。


ODOメーターが「999,999マイル(約161万km)」に到達するのも時間の問題かもしれない

こちらが、ビル・マッキーチャンの公式インスタグラムにて投稿された一枚の画像。

画像にはポルシェ911ターボと思わしきメーターが確認でき、ODOメーターには確かに「800,000マイル」の文字が確認できます。

2017年時点で116.6万kmですから、僅か5年という期間のなかで約12万km(74798マイル)走行したことになり、これを年間で換算すると「2.4万km/年」という計算になります。

930ターボと出会うまでに、2台のポルシェ911シリーズを乗りついてできた

まさにポルシェオーナーのなかのレジェンドといっても過言ではない人物ですが、改めて彼とポルシェとの出会いのきっかけまで遡ってみると、元々彼はオールズモビル442に乗っていて、その後1970年には「真っ赤なポルシェ」こと911Tを所有していたんですね。

当時の911Tは、ビル・マッキーチャンによると「俊敏でありながらタイトなバランスで、とても手の込んだスポーツカーだった」とコメント。

しかしその後、彼自身が経営するカーペット・クリーニング会社の社用車として、シルバーカラーの911に乗り換えることになるわけですが、天からのいたずらなのか、当時カナディアンアメリカンチャレンジカップを観戦したときのこと。

初めて生のポルシェ917/10を見て、そのパワーは圧倒的で、鮮烈な加速は文字通りロケットのようだったことから、彼は数年後にカナダにてプロダクトモデルの911(930)ターボに乗り換えることにしました。

最愛の女性と結婚した後、彼は現地でのサーキット観戦にハマる

そこから彼は911ターボの魅力に取りつかれてしまい、1976年に初めて自分仕様の911ターボが納車されてから、毎日長距離のドライブを繰り返すようになったそうです。

911ターボが納車されて走行距離も約7,000kmほどになったところで、最愛の女性であるリーズと結婚することになるわけですが、それがきっかけとなったのかはわからないものの、彼のポルシェ911ターボの走行距離が一気に増え、何と1976年に開催された5度にわたるレースを現場で見るため、全て911ターボでアメリカを横断したそうです。

こうしたサーキット場の巡礼が定番化し、気が付けば走行距離は10万kmを優に突破していました。

2ページ目:順調に距離を伸ばす一方、ポルシェ930ターボが事故に巻き込まれ大破?!