ポルシェ911ターボを約40年乗り続けた男が再び話題に!2017年時点での走行距離は「地球から月の距離の約3倍」となる約120万キロ→更に5年後の2022年には130万キロ目前にまで迫っていた
走行距離もグングンと伸び続ける一方で、消耗品にも限界が
もちろん、これだけ毎日過走行が続けば、必ずどこかのパーツに限界が来ることも。
ポルシェ911ターボを所有して約30年が過ぎた2006年、このクルマのファンベルトのプレートが破損し、当時彼が住んでいた地域ではスペアパーツの入手は不可能でした。
「パーツが入手できないのであれば、破損したパーツを直せば良い」という考えから、彼は破損したファンベルトを修理できる工場を見つけ、幸いにして再び911ターボは復活。
その後、彼はいつも通りアメリカを横断して現地でのレース観戦を楽しんだそうですが、この時点で走行距離は既に64万kmを突破していました。
2009年に彼にとって最大の危機が…
順調に距離を伸ばし続けるポルシェ911ターボですが、2009年にアクシデントが発生します。
何とこの日のドライブ中、911ターボはSUVに突っ込まれてしまい大破することに。
ドライブシャフトは破損し、フロント・リヤフェンダーも凹んでボロボロの状態となり、更にコントロールアームが折れるほどの大きな事故となりました。
事故の原因はSUVドライバーによる不注意で、しかし幸いにしてビル・マッキーチャンは大きなケガも無く無事でした。
とはいえ、ポルシェ911ターボは自走できないほどに痛々しい姿となったため、修理しようかどうか悩んだそうですが、「これまでの人生を共にしてきた相棒を見捨てるわけにはいかない」という想いから修理することを決意。
修理工場へと引き上げたあと、その間の約1週間~2週間はフォルクスワーゲンのピックアップトラックに乗ることになるわけですが、しばらくは心にぽっかりと穴が開いたような生活が続き、全く車には乗らなかったそうです。
数週間後、彼の愛車が戻ってきたその日から、彼は30時間ものロングドライブに出かけるなど、改めて「私は911ターボが好きなんだな」と再確認したそうです。
その後2012年には、アメリカ・パンシルバニア州ハーシーにて行われたオールドタイマー・スワップミートに向かう道中、走行距離も無事100万kmを突破。
そして2017年には、ポルシェ公式でも取り上げられた通り約120万kmに迫る勢いまで距離を伸ばしたわけですが、2022年には130万kmに迫る勢いまで距離を伸ばし、おそらく2022年内には130万kmを突破することは間違いないと思われ、今後は150万kmに到達することにも期待したいところです(あとはどれだけの維持費がかかったのかも気になる…)。