【悲報】納車されて僅か1週間なのに…世界限定375台のみ&時価3億円以上もするマクラーレンP1がハリケーン「イアン」の影響により洪水被害→廃車に

ハリケーン「イアン」の威力はカテゴリー4に相当するレベルだったようだ

2022年9月29日、熱帯性暴風雨のイアンがアメリカ・フロリダ州中部を150マイル(約241km)縦断した後、大西洋を北上しながらハリケーン並みの勢力を取り戻すとみられています。

フロリダ州では、電力インフラが破壊されてしまい、前例のない規模での洪水で住宅などが浸水→カテゴリー4に相当するレベルで、フロリダ州知事のロン・デサンティス氏は「このような洪水は見たことがない。取り返しようのない被害を被った」と説明しています。

そしてこの被害により、とある人物が購入したばかりの世界限定375台のみとなるマクラーレンP1が洪水被害に遭い廃車となってしまいました。

しかもこのP1は、ハリケーン「イアン」が発生する1週間前に納車されたばかりとのことで、購入価格も約3億円ほどと云われています。


現場はまさに絶望の世界だった

こちらが今回、ハリケーン「イアン」による影響で洪水被害を受けたマクラーレンP1の姿。

このモデルを所有していたのは、インスタグラムユーザー@lambo9286(本名はErnie)という人物で、2022年9月30日時点でのインスタグラムフォロワー数は111.2万人。

大富豪であり有名インスタグラマーでもあるErnie氏ですが、今回洪水の影響で廃車となったP1以外にも、世界限定900台のみとなるランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(Lamborghini Aventador SVJ)やアヴェンタドールSV、ウルス(Urus)、ロールスロイス・ファントム(Rolls-Royce Phantom)、ブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)なども所有するスーパーカー/ハイパーカーコレクターでもあります。

こちらが彼のガレージ内になりますが、洪水の影響で悲惨な状態になってしまい、その後ファントムと共に外に流されてしまったとのこと。

P1の全高は1,189mmとかなり低いのに対し、洪水の影響でガレージ内の水位は1,220mmにまで上昇していたそうです。

マクラーレンのラインナップモデルでF1に次ぐプレミアモデルなのがP1

マクラーレンP1は、2013年に発表されたのち、量産モデルとして販売された台数は僅か375台のみ。

そしてマクラーレンのラインナップモデルでF1に続きプレミア価値のついているハイパーカーで、当時はラ・フェラーリ(LaFerrari)やポルシェ918スパイダー(Porsche 918 Spyder)などのハイブリッドハイパーカーと肩を並べる程の一台でした。

当時の日本での新車価格は9,661万円(税込み)でしたが、2022年9月現在では3億円を超える程のプレミア価値が付いており、しかも今後も高騰する可能性の高い一台とも云われています。

幸い、オーナーであるErnie氏は無事でしたが、納車されて僅か1週間でP1が大洪水被害→廃車となってしまったのは相当なショックだと思うんですね。

ハリケーンが通り過ぎ、洪水も落ち着いたあとのP1がコチラ。

この投稿は、日本時間の2022年9月30日午前6時40分ごろに投稿されたものになりますが、P1の下にはトイレの便座。

サイドミラーは破損してしまい、車内には泥水が入り込んで”乗れたもんじゃない”とのこと。

自然の猛威の前で人間は無力

あの重厚感のあるファントムでさえばもこの状態。

改めて自然災害の脅威と恐ろしさを知った瞬間でもありますが、現時点での被害がどの程度のものなのかは明らかになっていません。

なおアメリカ・フロリダ州やマイアミなどでは、比較的スーパーカー/ハイパーカー/クラシックカー/ラグジュアリーカーが多く納車されているそうで、毎年大型の台風などによる自然災害が起きやすいエリアでもあるとのことから、水害を避けるために地下駐車場やタワーマンションと連携して上階へと移動できる、いわゆるタワーガレージなども充実しているそうです。

2ページ目:アメリカ・フロリダ州にて発生した自然災害は、今回だけでなく3か月前にも発生していた?!