フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)納車後雑感。「目的地はすぐ近くでも、ついつい遠回りしたくなる…」「街乗りメインの平均燃費は10km/Lぐらい」等

新型シビックタイプR(FL5)は、メリハリがはっきりとした二面性を持つユニークなモデルだと思う

2022年10月に私に納車されたホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

まだまだ走行距離は少なく、今現在は街乗りがメインですが、近々高速道路や下道含む長距離移動、そして家族での中距離移動インプレッションも考えていきたいと思います。

新型シビックタイプRは、思っていた以上に実用性の高い車で静粛性の高いモデルなのですが、それでいてアクセルを踏み込んだり、ステアリングを切っていくとスポーティ且つレーシーな側面も見せてくれる「二面性」もしくは「多面性」を持つスポーツモデル。

自身のカーライフを豊かにするだけでなく、家族でも楽しめそうな車だと考えていて、今後家族の意見・感想も交えて細かくインプレッションしていけたらと考えています。

そして今回は、新型シビックタイプRの納車後雑感を簡易的にまとめていきたいと思います。


デザインは実車で見た方が更にカッコ良く見える

まずはエクステリアから。

これはもう過去のブログでもお伝えの通り、より洗練されたカッコいいエクステリアで、画像や動画で見るよりも「実際に自分の目で実車を見る」方が更にカッコ良く感じると思います。

速さを得るために無駄を省く一方で、見た目と機能性を両立させる「機能美」という点はホンダの最近の強みの一つ。

特にフロント周りのダクトやエアロパーツは、「ココにこうやって空気が入ったら、こうやって抜けるんだな」といった視覚的な気流のイメージが掴みやすく、それでいて風の流れをシームレスにつなぐための連続したパーツやガイドは計算されていますし、運転して楽しむだけでなく、実車を見て走りと空気の流れをイメージして楽しむことができるのも、このモデルの魅力の一つなのかもしれません。

新型シビックタイプR(FL5)のMT&クラッチ操作は最小限で簡易的

そして今回の雑感で一番お伝えしたいのが運転面。

これは既に様々なモータージャーナリストや車系YouTuberの方も伝えているため、自分自身がお伝えできる内容は極めて表面的になってしまい恐縮なのですが、まず足元のアクセル・ブレーキ・クラッチペダルの位置が奥にあることから、前輪まで距離をとったダッシュトゥアクスルのため、どうしても奥行きを感じてしまう所ではあるものの、そこまで奥深くクラッチを踏み込まなくとも軽快につながるため、運転動作自体を最小限に抑えられているところはポイント高め。

実際に運転してみて感じるのは、停車時からのクラッチが戻る力(反力?)がそこまで強くなく、これも必要最小限の”膝上げ”程度で半クラ操作できるため、エンストを恐れるようなナーバスなシーンがほとんど感じないのも、「運転しやすい」と思わせてくれるところ。

長距離移動でも疲れを感じさせない電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能は、満足度を更に高めてくれそう

特に新型シビックタイプRでは、先代FK8世代でも採用されていた「6速MTなのに電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド」が採用されているというところで、信号待ちや渋滞時は、オートブレーキホールド機能がONになっていれば、停車時に「N(ニュートラル)&ブレーキで停車」すれば、ブレーキペダルとクラッチペダルを離してもブレーキを維持してくれるので(もちろんエンストもしない)、まるでAT/CVTモデルを運転しているような感覚。

青信号に変わったり、前車が動き出せば、すぐに1速切り替えて半クラ+アクセル操作でオートブレーキが解除されて発進できますから、個人的に苦手だった坂道発進も余裕。

とにかくシフト変速が楽しい!

ある程度速度を上げ下げしていくと、シフトアップ&ダウンする機会が一気に増えてくるわけですが、特に低速時から3,000rpmを超えてきた辺りからの吹き上がりが官能的(停車時だと3,000rpmまでに制御されてしまう)で、ついつい更に回転数を回してしまう場面も。

以前、シビックタイプRのFK8開発担当者が、マニュアルトランスミッションを継続した理由について「シフトをガチャガチャやるのがいいんですよ」と語っていた通り、AT/CVTでは体感できないようなガチャガチャやりたくなるようなシフトフィールは楽しく、ぶっちゃけシフト変速する必要のないところでもやってしまいますし、何よりもシフトダウン時のブリッピングが聞こえてしまうと「これこれ~!」とテンションが上がってしまうんですね。

近場の移動であっても、ついつい遠回りしたくなる

まだ新型シビックタイプRでは近場移動しかできておらず、本業の関係もあってワインディングロードや長距離、高速道路移動は全くできていないものの、近場移動であっても「目的地はすぐそこなのに、つい遠回りしてシフトをガチャガチャやって走らせたくなる」あたり、タイプRは走りを楽しむためのクルマなんだな、と改めて実感。

「仕事が忙しくて車乗れない、夜に子供を寝かさなきゃいけないのに、早くシビックタイプRに乗りたい」と思ってしまうあたり、心のどこかでタイプRのことを考えている自分がいますし、ここまでワクワクするようなに巡り合えたのも久々ですから、今後もまだまだタイプRのことを知っていきたいところです。

2ページ目:新型シビックタイプRの街中での平均燃費はどれぐらい?フロアカーペットマットの感触が想像以上に持ちイイ?