中国を震撼させたテスラ・モデルYの暴走事故。5人が死傷、ドライバーは脳震盪による軽傷。ドライバーの操作ミス?それとも自動運転技術の制御問題?なぜこのようなことが起きてしまったのか

2022-11-20

モデルYによる暴走事故も中々に強烈だが、中国の田舎でこれだけの監視カメラがあることにも驚き

2022年11月5日、中国を震撼させたテスラ・モデルY(Tesla Model Y)による暴走事故。

中国SNSのウェイボー(Weibo、中国表記:微博)でも、トレンドNo.1を獲得するほどに注目された出来事でもあります。

これは中国南部の広東省にて発生したという衝撃的な事故で、2人が死亡、3人が負傷、そしてモデルYを運転していた50代の男性が脳震盪などによるケガながらも命に別状はありませんでした。

2022年11月15日時点でも捜査は続いている奇妙な事故ではありますが、一体どのような流れで暴走してしまったのか?そして今回の大事故に至るまでのモデルYの挙動について、複数設置されていた監視カメラから推察していきたいと思います。
※あくまでも予想によるものがほとんどなので、一部誤っている可能性も考えられます


2022年11月5日の午前6時42分25秒:モデルYが駐車?

まずは今回の事故が発生する前の状況からチェックしていきましょう。

2022年11月5日の午前6時42分25秒、ホワイトカラーのテスラ・モデルYが駐車場に停めようとする動きが確認できますね。

この時点で特におかしな動きは見られません。

2022年11月5日の午前6時42分31秒:モデルYに異変あり?

そしてここからモデルYに何やら異変あり?

6時42分31秒時点で、モデルYの隣を通過する1台のオートバイが確認できますが、これに反応したのかはわからないものの、駐車しようとしていた?モデルYが再び公道へと戻ろうとしています。

ちなみに、テスラの機能で有名なのがオートパイロット(Autopilot)ですが、完全自動運転ではないものの常に人の介入が必要なレベル2の範疇にある内容です。

今回モデルYが異変を起こした理由についても、オートパイロットによる誤作動(制御不能)が原因なのではないか?と様々な推測が飛び交っていますが、現時点ではその詳細については明らかになっていません(地元ニュースJimu Newsによると、警察の捜査並びに第三者の鑑定機関による調査も行われている模様)。

2022年11月5日の時間不明:モデルYが突如暴走

そしてここからが悪夢の始まり。

モデルYは、オートバイを避けて一気に加速していきます。

急ハンドルでオートバイを避けていることから、おそらくドライバーの操作によるもの?だと推測するものの、ドライバーはこのときに正常な判断ができていたのかどうかも気になるところですし、この時点でオートパイロットによる異常な動作が行われていたのかは不明。

2022年11月5日の時間不明:田舎道をひたすら暴走するモデルY

ひたすら中国の田舎道を暴走するモデルY。

地元ニュースによると、このモデルYは約2kmの距離を常軌を逸した速度で暴走し続けたとのことですが、動画を拝見する限りだと、なるべく他車や歩行者と接触しないためのハンドリング操作が行われているようにも見えますね。

ちなみに55歳のドライバーの主張によれば、「モデルYが突如勝手に暴走し、ブレーキ操作が効かなくなった」と主張しています。

2ページ目:サイクリストやトラックなどに勢いよく突っ込んでいくモデルYの映像も