フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスのちょっと残念なポイント!「アダプティブハイビームシステム[AHS]の設定が無い」「12.3インチディスプレイオーディオはZグレードのみ」等
ようやく新型プリウスの詳細が概ね明らかになってきた
2023年1月10日に発表・発売予定で、2022年12月21日にグレード別価格帯が明らかとなったトヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius)。
プラグインハイブリッド(PHEV)モデルに関しては、2023年3月に発表・発売予定のため、少し時期を遅らせての価格帯配信になると予想されますが、今回は新型プリウスHEVの気になる・残念なポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
おそらく新型プリウスの購入を検討されている方も非常に多いと思いますので、基本的な装備内容に加え、注意すべき点も含めて細かく見ていきましょう。
新型プリウスの予防安全装備とドライビングサポート機能のおさらいに加え、注意すべきポイントは?
まずは新型プリウスの予防安全装備Toyota Safety Senseの主要装備内容を見ていきましょう。
今回のフルモデルチェンジにより、かなり充実した装備内容であることは間違いないのですが、やはりグレード別装備の差別化は結構大きいようですし、一部グレードではメーカーオプションですら設定できないものもあるようです。
◇Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)[全グレード標準装備]
・プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動車二輪車[昼]検知機能付き衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
・レーントレーシングアシスト[LTA]+レーンディパーチャーアラート[LDA]
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
・オートマチックハイビーム[AHB]
・ロードサインアシスト[RSA]
・ドライバー異常時対応システム
・プロアクティブドライビングアシスト[PDA]
・発進遅れ告知機能[TMN]
・パーキングサポートブレーキ[PKSB](前後方静止物)
①:緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)+フロントクロストラフィックアラート[FCTA]+レーンチェンジアシスト[LCA]
→2.0L HEVのZグレードのみ標準装備
→2.0L HEVのGグレードは装備不可
→1.8L HEVのUグレードはメーカーオプション設定②:ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト[SEA]+後方車両接近告知+周辺車両接近時サポート(通報提案機能)+後方車両への接近警報+セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中衝突対応)
→2.0L HEVのZグレード/Gグレードのみ標準装備
→1.8L HEVのUグレードはメーカーオプション設定③:②+周辺車両接近時サポート(録画機能)
→2.0L HEVのZグレードのみメーカーオプション設定④:ドライブレコーダー(前後方)
→2.0L HEVのZグレードのみメーカーオプション設定⑤:プラスサポート(急アクセル時加速抑制)
→2.0L HEVのZグレード/Gグレードのみディーラーオプション設定⑥:ITS Connect
→2.0L HEVのZグレードのみメーカーオプション設定⑦:パーキングサポートブレーキ[PKSB](後方接近車両+後方歩行者)
→1.8L HEVのUグレードはメーカーオプション設定⑧:パノラミックビューモニター[PVM](床下透過表示機能付)
→1.8L HEVのUグレードはメーカーオプション設定⑨:トヨタチームメイト[アドバンスドパーク](リモート機能付き)+パーキングサポートブレーキ[PKSB](周囲静止物)
→2.0L HEVのZグレードのみ標準装備
以上の通りとなります。
グレードによっては少し納得し辛い差別化も?
この中で個人的に気になっていたのが「①:緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)+フロントクロストラフィックアラート[FCTA]+レーンチェンジアシスト[LCA]」で、2.0L HEVのGグレードでは設定できないのに、なぜか1.8L HEVのUグレードでは設定できるということ。
おそらくGグレードは、2.0L HEVのエントリーグレードという立ち位置だから設定できない?という意味合いなのかもしれないですし(Uグレードは1.8L HEVの上位グレードという立ち位置)、しかし今回の売れ筋グレードはGグレードでもあるため、こういったドライビングサポート機能は設定してほしかったところ。
新型プリウスではアダプティブハイビームシステム[AHS]が設定されない模様
あとはToyota Safety Senseの一覧にも記載されている通り、全グレードにおいてオートマチックハイビーム[AHB]は設定されるのに、上位グレードの特権でもあるアダプティブハイビームシステム[AHS]の設定が無いということ。
※厳密には2.0L PHEVには設定される模様
下位モデルとなるヤリスクロス(Yaris Cross)や新型シエンタ(New Sienta)の上位グレードでは設定可能なAHSですが、なぜ新型プリウスでは設定されなかったのかは不明。
もしかすると次回の一部改良もしくはマイナーチェンジに向けた余力残し、もしくはコストの兼ね合いで設定できなかった?ということが考えられるかもしれません(新型カローラクロスにはAHSの設定は無し)。