サプライズで新型ジムニー5ドアと共に発表された(印)スズキ新型フロンクス。何とバレーノをベースにしたクーペSUVだが、日本での市販化の可能性はあるのか?
スズキ新型フロンクスの詳細な情報が遂に明らかに!
2023年1月11日、インド・デリー郊外にて開催のAuto Expo 2023にて、スズキのインド法人であるマルチ・スズキ・インディアから、サプライズとして新型ジムニー5ドア(Maruti Suzuki New Jimny 5 Door)に加え、コンパクトSUVの新型フロンクス(New Fronx)が世界初公開されました。
今回新しく発表された新型フロンクスですが、ようやく詳細な情報に加え、内外装デザインや具体的なボディカラーも明らかになりましたので、早速チェックしていきたいと思います。
新型フロンクスのエクステリアをチェックしていこう
早速新型フロンクスのエクステリアをチェックしてきましょう。
前回の記事でもお伝えした通り、マルチスズキの既存ラインナップモデルとなるグランドビターラ(Grand Vitara)のような顔つきでありながらも、より精悍でスポーティなクーペSUVに仕上げたことにより上手く差別化されています。
日本市場向けのスズキは、まだまだSUVのラインナップ拡大は弱い所ですが、インド市場向けのマルチスズキは、トヨタとの共同開発なども手伝ってラインナップを大幅に拡大しています。
特にこの新型フロンクスは、実は既存モデルのバレーノ(Baleno)をベースにしたモデルということもあり、よりスポーティさが際立っているのも納得。
スズキとしては非常に珍しいセンター直結式の一文字テールランプ
そしてちょっとユニークだったのがリヤデザイン。
昨今のトレンドにもなっているセンター直結式の一文字テールランプを採用していて、更に両サイドの3灯式テールランプ意匠は逆L字型を採用。
リヤロアバンパーは、無塗装ブラックの樹脂モールクラッディングだけでなく、シルバー塗装のスキッドプレートを装備することでオフロード感を強調させています。
あとリヤクォーターパネルのプレスラインはもちろんのこと、リヤに向かって絞っていくようなラインが何とも魅力的ですし、無塗装ブラックのフェンダーモールとのギャップもユニーク。
ルーフのシャークフィンアンテナも、スズキとしてはちょっと珍しいほうだと思いますが、それだけラインナップモデルのなかでも先進性を持たせたマルチスズキ自信の一台なのかもしれません。
あとはルーフスポイラーで覆われ、なだらかな傾斜のリアガラスは、クーペSUVならではともいえるトレンドスタイルでスズキとしては初の試みとのこと。
新型フロンクスは若者をターゲットとしたクーペSUV
マルチスズキによると、新型フロンクスは「目立ちたい若い先駆者」をターゲットにしているととのことで、 フロントエンドはスプリットヘッドライトやグリルのクロームインサート、アルミニウムスタイルのスキッドプレートを採用。
足もとに関しては、17インチのマルチスポークアルミホイールが装備され、際立ったフェンダーとリアショルダーのおかげで、プロファイルはよりスポーティにアップデート。
パワートレインは大きく2種類をラインナップ
続いて新型フロンクスの一部主要諸元とパワートレインを見ていきましょう。
ボディサイズは、全長3,995mm×全幅1,765mm×全高1,550mm、ホイールベース2,520mmとAセグメントSUVを意識したサイズ感で、おそらくホンダが2023年夏頃に発表するであろうコンパクトSUVの新型エレベイト(Honda New Elevate、仮称)や、日産の新型マグナイト(Nissan New Magnite)が競合になるのではないかと予想されます。
そしてパワートレインは、排気量1.0L K10C型ターボブースタージェットエンジン(最高出力100ps/最大トルク148Nm)+マイルドハイブリッドと、排気量1.2L K12型デュアルジェットエンジン(最高出力90ps/最大トルク113Nm)+アイドリングストップ機能付きの2種類をラインナップ。
駆動方式は前輪駆動[FF]をベースとし、トランスミッションは前者のエンジンが5速MT/6速ATの何れかから選択可、後者のエンジンが5速MT/5速AGSの何れかから選択可能とのこと。