【悲報】フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)の試乗車?と思わしき個体がディーラーにて販売!新車価格の2倍近くとなる約1,000万円

受注一旦停止の影響で「販売店に残しても勿体ない」と考えた?

2022年9月に発売されるも、2023年1月19日に大量のバックオーダーを抱えて受注一旦停止となってしまったホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

前回のブログでもお伝えの通り、シビックタイプRの開発責任者である柿沼秀樹 氏も公式Twitterにて公表しましたが、販売計画400台/月に対して全国からのトータル受注数が(納車された車両も含めて)20,000台を優に超えて大量のバックオーダーを抱えています。

納期も2年以上といわれ、私がいつもお世話になっているホンダディーラーの情報によれば「2023年1月18日まで受注を頂いた車両に関しては、2025年下期までには納車する予定とメーカーから回答を頂いている」と説明していました。

既に中古車市場や国内業者オークション含め、累計50台以上のシビックタイプR(FL5)が高額値で取引されていますが、今回はちょっと驚くことに、正規ホンダディーラーにて試乗車上がり?と思われる個体が高額値で販売され話題となっています。


海外同様にマークアップ(プレミア価値)付での販売

国内大手中古車サイト・カーセンサーや、ホンダ正規ディーラー認定中古車U-Selectでも掲載されていましたが、これまで2台のシビックタイプR(FL5)が掲載され、何れも新車価格の2倍近くとなる900万円以上にて販売。

2023年1月29日時点では、既に掲載は終了(メーカー指示により取り下げ?)していますが、掲載されていたディーラーと販売価格、一部仕様は以下の通り。

ホンダカーズ東海・ホンダカーズ岐阜中央
・車両本体価格:899.8万円(税込み)
・支払総額:916.6万円(税込み)
・年式:2022年
・走行距離:0.2万km
・車検有無:2025年9月
・修復歴:なし
・ボディカラー:チャンピオンシップホワイト


ホンダカーズ梅田西・野田阪神店
・車両本体価格:980.0万円(税込み)
・支払総額:990万円(税込み)
・年式:2022年
・走行距離:0.2万km
・車検有無:2025年9月
・修復歴:なし
・ボディカラー:チャンピオンシップホワイト

以上の内容を確認する限り、何れも車検有無が2025年9月であることから、車両登録が完了しているのは2022年9月となるため、おそらく各販売店用の試乗車・展示車として準備されたものではないかと推測。

最初に生産される400台は試乗車・展示車分となるため、ユーザーに販売してはならない

新型シビックタイプR(FL5)は、ユーザー向けが生産される前、全国のホンダディーラーでこれまでシビックタイプRを多く販売している店舗を対象に、僅か400台のみ試乗車・展示車といったデモカー分を優先的にに生産・出荷していましたが、この400台分に関しては「ユーザーに販売してはいけない」という決まりあったとのこと。

そのため、仮に試乗車・展示車分をユーザー向けに販売した場合、これを売った販売店には何かしらのペナルティが与えられるとも云われていましたが、今回シビックタイプR(FL5)を掲載したホンダカーズ東海・ホンダカーズ岐阜中央店さんと、ホンダカーズ梅田西・野田阪神店さんの車両がデモカーであれば問題は大きくなりそう。

もちろん、それ以前に新車価格となる4,997,300円(税込み)よりも2倍近くの価格帯にて販売したこともメーカーは注視する可能性が高いと思いますが、昨今、部品供給不足や半導体供給不足などで新車価格よりも高く販売する中古ショップやディーラーも少なくは無く、特に海外の正規ディーラーでは、マークアップ(プレミア価値)付で販売することは決して珍しいことではありません。

2ページ目:アメリカではディーラー車両の日産の新型フェアレディZ(RZ34)を、新車価格の2倍以上にて販売している?