ホンダ新型シビックタイプR(FL5)は販売計画の「10倍以上売れ過ぎて」受注一旦停止に!これで新型フェアレディZ(RZ34)やGRカローラ、IS500などの新型国産スポーツカーは軒並み受注一旦停止か…

国産スポーツカーのほとんどが購入不可になってしまったのは寂しい一方、スポーツカー需要はまだまだ高いということを再認識

前回のブログにて、2023年1月19日にホンダ公式がフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)を受注一旦停止にしたことをお伝えしました。

受注一旦停止の背景としては、シビックタイプR開発責任者である柿沼秀樹 氏も公式Twitterにて公表している通り、販売計画400台/月に対して全国からのトータル受注数が(納車された車両も含めて)20,000台を優に超えて大量のバックオーダーを抱えているため。

基本的には限定モデルではなくカタログモデルになるため、1人で2台~3台(なかには全5色コンプリートしている方も?)購入されている方も少なくはなく、あまりにも多く売れてしまい納期2年以上という状態であることから、ホンダとしても「受注頂いた分全てを生産・出荷・納車する」といった生産調整を目的に、一時的に受注を一旦停止としているそうです。


ホンダは、今あるバックオーダー分を2025年下期までに全て納車する予定

なおSNSなどでは、「シビックタイプRの納期は5年以上」といった噂も浮上していますが、ホンダメーカーがディーラーに回答している「今後のシビックタイプR(FL5)の生産・出荷・納車スケジュール」は以下の通り。

◇2022年9月~10月1週目に注文が入った場合・・・2023年内もしくは2024年1月~3月頃に納車予定

◇2022年10月上旬以降に注文が入った場合・・・2024年度上期~2024年度下期に納車予定

◇2022年11月下旬以降に注文が入った場合・・・2025年度上期~2025年度下期に納車予定

あくまでも上のスケジュールは予定なので、今後の部品供給具合や車載半導体の供給次第で納期がズレ込むことも予想されるものの、2026年の騒音規制フェーズ3に適応する前に、現段階での仕様で顧客に提供できるよう尽力していくのではないかと予想されます。

今回の新型シビックタイプR(FL5)の受注停止により、新世代国産スポーツカーの多くが「買えない」状態

既に多くの方が気付いている通り、2022年は以下の国産スポーツカーが一挙に発表・発売された奇跡の1年でしたが、この中で「2023年1月時点で受注一旦停止(もしくは完売のため販売終了)」となったモデルは8車種で、その内唯一購入可能なのはトヨタGRスープラの標準グレードのみ。

【2023年1月20日時点での国産スポーツカー一覧】

◇トヨタGRMNヤリス・・・完売のため販売終了

◇トヨタGR86 10th Anniversary Limited・・・完売のため販売終了

◇トヨタGRカローラ・・・抽選分完売のため受注一旦停止

◇トヨタGRスープラ(6MT)・・・マットホワイトエディションは抽選50台分完売のため販売終了(標準グレードは購入可能)

◇スバルBRZ 10th Anniversary Limited・・・完売のため販売終了

◇レクサスIS500 F SPORT Performance・・・2024年秋分まで500台分完売のため受注一旦停止

◇日産フェアレディZ(RZ34)・・・納期3年~5年のため受注一旦停止

◇ホンダ・シビックタイプR(FL5)・・・目標販売10倍以上で納期2年以上のため受注一旦停止

以前までは、「スポーツカー市場はオワコン」などとも云われていましたが、ミニバンやSUVなどに比べると販売台数は少ないものの、それでも目標受注数を優に超える台数であり、納期1年以上も当たり前で即受注停止となるなど「まだまだ国産スポーツカーはオワコンではなく、現役である」ことを証明した1年でもありましたね。

上記の新世代スポーツカーの受注再開の目途については明らかになっていないものの、おそらく受注再開時期には年次改良及び法規制の対応などで車両本体価格が高騰することは避けられないでしょうし、現行が最も最安値で購入できる最適な時期なのかもしれません。

2ページ目:アメリカでは新型シビックタイプR(FL5)の転売は想像以上に難しい?