ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)の存在感は抜群!途中でニヤニヤ&鼻息荒めのおじさんが歩み寄り「新型Zやあああ!」と大声で興奮状態に

走ってるときの注目度はもちろんだが、停まっているときでも話しかけられるのは新型スポーツカーの特徴の一つかも

2023年2月に私に納車された日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

湾岸ミッドナイトに登場した「悪魔のZ」を彷彿とさせるド派手なセイランブルー×スーパーブラックルーフの2トーンカラーで、街中での注目度が高いことはもちろんのこと、道の駅などで停めていても親子連れや車好き(特にスポーツカー系のオーナーさん)の方々から話かけていただけることを考えると、改めて「新型フェアレディZって貴重な車なんだな」と再確認。

そして今回は、ちょっと珍しい全ドア御開帳状態のフェアレディZを見ていきたいと思います。


全てのドアをオープンにしたフェアレディZ(RZ34)は珍しいかもしれない

早速新型フェアレディZ(RZ34)のエクステリアをインプレッションしつつ、全ドアオープン時の姿も見ていきましょう。

中々見かけることの無い姿だと思いますが、コンパクトながらもワイド&ローボディに全ドアをオープンにすると、その姿はまさに圧巻。

水平ではなく先端の鋭利さが際立つフロントボンネットと、よりシームレスさを演出するようなフラッシュサイドドアハンドル、そして天に高くそびえたつようなリヤハッチドア等、一つ一つがしっかりと主張しているのも魅力。

初代S30/240Zから受け継がれるリヤエンドへと下っていくようなファストバッククーペスタイルに対し、ルーフエンドを軸にしたリヤトランクは芸術。

特に日本刀をイメージしたシルバールーフラインが、リヤトランクをオープンにしたときの二等辺三角形をより際立たせてくれるので、このデザイン性は「上手く考えたなぁ」と思う所です。

トランクの内側はオールブラック塗装

ちなみにトランクの内(裏)側は、セイランブルーではなくスーパーブラックルーフと同じなのはちょっと意外。

これがモノトーンタイプのバーガンディやダークメタルグレー、ミッドナイトブラックになるとどのような色合いになるのかは気になるところですね(もしかするとオールブラックの可能性も…?)。

歴代Zの伝統を受け継ぐロングノーズ・ショートデッキ

そしてこちらは全ドアオープン。

フロントフードボンネットが閉じている状態でもロングノーズであることがわかりますが、こうしてフロントフードボンネットを開けるだけでも、車体前方が長いことがわかりますし(っというかボンネットが長い)、荷室が短いタイプのロングノーズ・ショートデッキスタイルも明確。

近年のフロントエンジンもしくはフロントミドシップで見られる独特のシルエットではあるものの、2,550mmのショートホイールベースであっても、低重心のリアスタンスなどから歴代Zへのオマージュを込めたスタイリングであること、日産の伝統を受け継いできたことも、このサイドビューからでも感じ取れるのもグッド。

ちなみにフロントフードボンネットのフック部分は、エンジンルーム側ではなくボンネットの内側部分に設けられているため、初めて開ける際は少しだけ「あれっ?」となるかも。

フロントフードボンネットはツインフックで剛性アップ

そしてフロントフードボンネットの固定はダンパーではなくステー式なのもスポーツカーらしさがあって良き。

あとは、ボンネット裏のフックがシングルではなくツインフックであること。

これはビッグマイナーチェンジ前のZ34から受け継がれたものだと記憶していますが、いわゆるボンネットが走行風を受けて勝手に開かないために小さなフックで止められているもので、そのフックが1カ所ではなく2カ所になることで、更にボディ剛性を高める細工に。

実際にフェアレディZでワインディングを走らせても、走行時の振動の少なさやねじり剛性の高さが感じられるシーンがあったため、このツインフックが影響しているのかもしれません。

これは余談ですが、ホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)はシングルフックになっています。

2ページ目:新型フェアレディZ(RZ34)を撮影中、何やらニヤニヤ&鼻息の荒いおじさんが近づいてきて…?