日産の新型フェアレディZ(RZ34)納車&インプレしてからホンダ新型シビックタイプR(FL5)に乗ってみる。走りの楽しさや感動の大きさはFL5の方が大きいかも
エンジンやトランスミッション、駆動方式、コンセプトも何もかも違うので、当然といえば当然なのだが
2022年10月に納車されて4か月以上が経過しているホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。
2023年2月には、待望の日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)version ST[9速AT+パドルシフト]が納車され、ようやく2台の比較が可能になりました。
シビックタイプR(FL5)もフェアレディZ(RZ34)も、以下の通り全てにおいてキャラクターが異なるため、初めて乗ったときの印象も異なるんだろうなぁ…と頭の中では予想していましたが、実際に乗ってみると予想以上の違いがあり、「同じ国産スポーツカーでもここまで違うんだなぁ」と良い意味で裏切られた感がありました。
・エンジン
シビックタイプR・・・排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジン
フェアレディZ・・・排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジン・トランスミッション
シビックタイプR・・・6速MT
フェアレディZ・・・9速AT+パドルシフト付・駆動方式
シビックタイプR・・・前輪駆動(FF)
フェアレディZ・・・後輪駆動(FR)・コンセプト
シビックタイプR・・・サーキット志向
フェアレディZ・・・グランドツーリング
新型フェアレディZ(RZ34)に乗ったあと、シビックタイプR(FL5)は改めて「楽しい車」だと気づかされる
※天候が良くなったタイミングで、フェアレディZと2台並べての撮影並びに禁断の比較インプレッションもお届けしようとは思っていますが、せっかくなので今回はシビックタイプRに改めて乗ってみての印象をまとめていきたいと思います
天候の関係もあり、今回久々に新型シビックタイプRに乗ったわけですが、まず真っ先に感じたのはシートの座り心地とホールド感、そしてアイポイントの違いと見晴らしの良さ。
フェアレディZに乗った直後だと、シビックタイプRのシートは”カタメ”で、尚且つホールド感もタイプRの方が高めですし、アイポイントも高め。
そして、運転席からのフロントウィンドウの見晴らしの良さと安心感、ヘッドクリアランスの高さはシビックタイプRの方が上(ここはあまり比較するものではないと思いますが…)。
シートの乗降り性はフェアレディZの方が良い?
どちらが乗降りし易いかと云われると、これはその人の体の大きさや体型にもよりけりなので、一概には何とも言いにくいですが、身長182cmの私の場合だとフェアレディZの方が乗降りし易く、っというのもシートサイドの出っ張りが小さいので、簡単にお尻から座ることが可能。
走りに集中させてくれるような適度なホールド感はシビックタイプR(FL5)
こちらはシビックタイプRの運転席。
こうして見比べてみるとサイドの出っ張りはもちろんのこと、座面の角度もシビックタイプRの方が角度がキツくなるため、その分シートとの密着度合いが高くなりますから、運転中に視点がブレてしまうことも無く、体の揺れも感じにくくなります。
まずこの入口からそれぞれのシートの構造はもちろんのこと、シビックタイプRはサーキットやワインディングにてキビキビ走らせるためのハードスポーツ系であることが伝わってきますし、一方のフェアレディZは、サーキットにて走らせるというよりも、一般道や高速道路でのロングドライブを楽しむようなグランドツーリング(GT)というイメージです。