スバルWRXが「MT車」だったから盗難失敗で逮捕→アメリカでは10代~20代による車の盗難事件が多発する一方で「マニュアル車だから操作できなかった」として逮捕者も続出

アメリカでは「デジャヴ?」と思わせるような似たような盗難未遂が多数発生している模様

以前、アメリカ・メリーランド州のガソリンスタンドにて、カージャックを試みた10代の男2人が、スバルWRXのトランスミッションがMT(マニュアルギアボックス)だったため、操作方法がわからずに断念・逃走するも、監視カメラなどの映像からすぐに逮捕されるという珍事件がありました。

こうした未遂事件がアメリカにて頻繁的に起きていることから、「マニュアル車は衝動的なカージャック犯に対しては盗難対策の一つになっている?」という見方もできれば、「マニュアル車自体が希少車という位置づけになってしまい、若者からすると”えっ、何これ?何でペダルが3つもあるの?”」と未知の乗り物を見ているかのような反応をする人も多いようです。


メリーランド州だけでなく、テネシー州でもマニュアル車のおかげで盗難未遂に終わり、犯人も逮捕

今後はピュアEVモデルの普及により、AT限定免許が主流となり、より一層マニュアル車が希少モデルになることは間違いないと思いますが、実はこういった希少モデルのおかげで「盗難被害を受けずに済んだ」という例が複数起きているようです。

例えば、海外カーメディアThe Driveの報道によると、アメリカ・テネシー州ナッシュビルにある地下駐車場にて、15歳と17歳の若者2人が侵入し、車内に乗っていた女性ドライバーに駆け寄り、無理やりドアを開けて車から降りるように威嚇しますが、女性が抵抗しクラクションを鳴らすなどして周りに注意を引くようにしています。

これに驚いた男2人は、一旦女性から離れ逃走しますが、なぜかその1時間後に再び地下駐車場に侵入。

マニュアル車のエンジン始動方法すらわからずにアタフタ…

そのとき女性は、車から降りてビル内に入ろうとしたところで、先程の男2人が襲い掛かり、女性からキーを奪って再び車に乗り込むことに。

しかし、男2人は車を走らせるどころか、エンジンすらも始動できずにあたふた…

実はこの女性が運転していたのは旧世代のホンダ・シビック(Honda Civic)とのことで、トランスミッションはMTだったため、男たちは「何なんだこのクルマは!」と吐き捨てて2回目の逃走を図ります。

しかしながら、地下駐車場に設置されていた監視カメラや周りからの目撃情報、そしてシビックに搭載されていた車内撮影込のドライブレコーダーから犯人を特定することができ、あっさり逮捕されました。

その後、男2人は事情聴取にて「マニュアルの運転方法を知らなかった。なぜペダルが3つもあるのか、なぜエンジンがかからなかったのかわからなかった」と話し、マニュアル車の存在を全く知らなかったこともそうですが、改めてマニュアル車が盗難対策の一つになっていることには驚き。

ちなみにこの2人は、強盗未遂/カージャック、財産の盗難、車両盗難未遂など、様々な罪に問われているそうです。

2ページ目:オハイオ州でも、車3台を盗もうとする犯人が「マニュアル車の盗難に失敗」→すぐに逮捕される珍事件