【えっ、これって故障・不具合なの?】トヨタ新型ノア/ヴォクシーの後席電動スライドドアが”とある理由”で途中までしか開かない問題→安全性の観点から意図的に停止する仕組み

電動ドアは様々な観点から安全性が考慮されている

2022年1月に発売されて1年2か月近くが経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)。

私にも新型ヴォクシー・ハイブリッドS-Z・3列7人乗り[2WD]が納車されて1年以上が経過しましたが、これらのモデルで何かと問い合わせが多いのが、後席電動スライドドアの開閉位置に関する内容。

一部のグレードやメーカーオプション(快適利便パッケージ[Hi])の組合せ次第では、後席電動スライドドアとパワーバックドア(電動テールゲート)の両方を搭載するモデルもあるかと思いますが、これらの使い方次第では、後席スライドドアが全開にならずに途中で停止することがあるんですね。


途中停止するのは「不具合や故障」ではなく、正常に動作している可能性が高い

早速、新型ノア/ヴォクシーで問い合わせの多かった後席スライドドアについて見ていきましょう。

上の画像にもある通り、後席電動スライドドアのフルオープン時はこんな感じ。

スライドドアの右端が、バックエンド近くまでスライドしていることが確認できますね。

そしてこちらが、何かと問い合わせの多い後席電動スライドドアが途中で停止した状態。

先程の全開に比べると、開口部は半分もしくは60%ぐらいしか開いていませんし、スライドドアの右端がフューエルリッド(給油蓋)に被らないレベルで停止しているのが確認できますね。

勘の鋭い方は既にお気づきかと思いますが、実はこの状態は「不具合や故障」ではなく、他の機能が同時に動作もしくは操作している状態のため、安全装置として警告音が鳴ると同時に途中で停止しているんですね。

上の画像の赤丸にもある通り、新型ノア/ヴォクシーのパワーバックドアはリヤクォーターサイドに開閉スイッチが設けられているため、ここでバックドア開閉の操作をしているときにスライドドアが開いてしまうと、最悪の場合に手を巻き込んでしまう(挟み込みが起きる)恐れがあります。

そういった事故を未然に防ぐために、後席電動スライドドアの安全装置が搭載されているんですね。

【新型ヴォクシーの挟まれ防止機構【VOXY】安全第一】

文章だけだと分かりづらいと思うので、いつも大変お世話になっているクリエイターさんにもご協力いただき、動画にして頂いているので参考にしていただけますと幸いです。

電動スライドの途中停止に関しては、取扱説明書にも記載されている

あと、新型ノア/ヴォクシーの取扱説明書にも、上の画像の様に途中停止する旨が記載されているので、この辺りもチェックしていただくことをおススメ致します。

◇パワースライドドアの作動について

・パワードアオフスイッチがON のときは、手動でのみ開閉できます

・パワーバックドア の車外スイッチ(→バックドアのスイッチを使用して開閉する)を操作しているときはパワースライドドアは全開にならずに途中で停止します。

・パワースライドドアの自動開閉中に、人や異物などにより挟み込みを感知すると、ブザーが鳴り、10cm 位反転作動したあとに作動を停止します。停止後にパワースライドドアを操作すると、以下のように作動します

逆方向に動く:

・アウトサイドドアハンドルを操作する

開方向に動く:
・インサイドドアハンドルを開方向に操作するまたはパワースライドドアスイッチ(OPEN 側)を押す

閉方向に動く:

・インサイドドアハンドルを閉方向に操作するまたはパワースライドドアスイッチ(CLOSE側)を押す

挟み込み防止機構作動後、電子キーのパワースライドドア開閉スイッチを押しても、パワースライドドアは作動しません。

via:Toyota

2ページ目:電動スライドドアの安全装置は、他の車種でも同様?更にアダプティブハイビームシステムの動きや、分配器を必要としないFire TV Stickの視聴なども?