中東UAEドバイの競売にナンバープレート「P7」が出品→何と約2,000,000,000円にて落札→なぜナンバーだけでこんな馬鹿げた金額になるのか?

中東では特別な数字を持つナンバープレートがステータスの一つにもなっている

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイが主催するエミレーツオークションにて、最も希少なナンバープレートの一つが出品され、とんでもない金額にて落札されたとして大きな話題となっています。

その最終落札価格は驚きの15,000,000ドルで、これを日本円に換算すると2,000,000,000円(約20億円)ということになります。

ドバイでは数千万円から数億円クラスのスーパーカー/ハイパーカーが当たり前のように存在しますが、実はこれらスーパーカーよりも更に高額で希少性が高く、ユーザーにとって最高のステータスの一つになっているのがナンバープレートのナンバーなんですね。


中東では同じナンバーを2つ以上登録できない

こちらが、実際にエミレーツオークション会場にて出品された「P7」のナンバープレート。

画像の左側には、装着サンプルとしてあまりにも豪華過ぎるブガッティ・ディーヴォ(Bugatti Divo)が展示され、更に中央には33,000,000ディルハム(日本円に換算して約12億円)と表記されていますが、最終落札価格は何と55,000,000UAEディルハム(日本円に換算して約20億円)。

一体ナゼこのような馬鹿げた落札額となったのでしょうか?

実はこのナンバープレート、中東市場ではナンバーの「数字の桁数が少ない」ほど高額になるんですね。

中東では、日本市場のように「358」「1111」「7777」「1」といった多くの車に装着されているような全く同じ数字のナンバープレートが存在しません。

同じナンバーを希望するユーザーが存在する場合、最終的に決めるのはオークション(=金の力)

中東では、自分が好きな数字とアルファベットに設定することが可能なのですが、例えば「1」というナンバーを設定するにしても、他との競争率があまりにも激しいために「オークション形式」にてナンバーを取得することが多いんですね(抽選や先着順ではなく、オークション(お金の力)にて決めるところはドバイらしい)。

日本国内で数千円規模で希望ナンバーを取得することができますが、先ほどの通り「P7」や「1」「F1」というナンバープレートを取得するためには数億円規模のオークションが開かれます。

一体なぜ「P7」が約20億円の落札額に?

とはいえ、「P7」というナンバープレートに「約20億円」はあまりにもやり過ぎではないか?と思う方も多いと思いますが、実は今回のオークションは、従来と異なるチャリティオークションとのことで、オークションでの収益金は、最大のラマダンSDGs食糧援助寄付基金を設立することに活用され、10億食分の寄付キャンペーンに寄付される予定とのこと。

ナンバープレートだけに限らず、ここ最近だと新型車のロットナンバー1(VINナンバー)をアメリカのチャリティオークションに出品し、新車価格の10倍以上にて落札されるケースがほとんどのため、今回のオークションもチャリティ効果もあって過去トップクラスの落札額が得られたのではないかと思います。

なお参考までに、2018年にドバイオークションに出品された「1」のナンバープレートは、1,430万ドル(日本円に換算して約19億円)だったため、「P7」は「1」よりも価値あるナンバーということになりますね。

2ページ目:ドバイだけでなく、アブダビでも「1」の価値は凄い?更に6歳の子供が最年少で超高額なナンバープレートを落札?