ホンダ新型シビックタイプRのエンジンを搭載し400馬力までブーストアップした、アリエル新型アトム4Rを世界初公開!但し6速MTではなく6速パドルのシーケンシャルボックス

このご時世に、ここまで刺激的なスポーツモデルのデビューは珍しいかもしれない

イギリス・サマセット州にあるアリエル・モーター・カンパニーが製造している2人乗りのライトウェイトスポーツカーでお馴染みアトムシリーズより、とある日本製スポーツカーのエンジンを搭載したハイパフォーマンスカーが世界初公開され話題となっています。

2023年7月13日~16日まで開催されている、イギリス・グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023にて、その最新モデルとなる新型アトム4R(Ariel New Atom 4R)が発表されました。

このモデルは、2018年にグッドウッドにてデビューしたオリジナルのアトムを大幅に改訂したアトム4をベースしていて、プラットフォームは基本的に流用+アップデートしながらも、ボディやエアロパーツを大幅に改良することで走行性能を向上しているとのこと。


何とホンダ新型シビックタイプRのエンジンを搭載したライトウェイトスポーツカー・アトム4R

こちらが今回、グッドウッドフェスティバル・オブ・スピード2023にて世界初公開された新型アトム4R。

こちらのモデル、ホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R)の排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンを搭載しており、2008年に登場したV8エンジンを搭載するアトムに次いで2番目にパワフルな一台といわれています。

エンジンスペックとしては、従来の(海外市場向け)シビックタイプRであれば最高出力325psを発揮するところ、このアトム4Rは独自開発のインタークーラーを搭載するおかげで(後輪前方の両サイドにあるポッドに設置)、最高出力406psまでパワーアップ。

更に最大トルクも420Nm → 500Nmまで向上しているため、低速時の立ち上がりや中間トルクはかなり野太いものと予想されます。

ただ単にパワーアップしただけでなく、パフォーマンスも向上

シビックタイプRのエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルの証だからなのか、リヤの巨大リヤウィングには”R”の名を冠するあたり、アリエルの強いこだわりが感じられますし、何れはシビックタイプRとのコラボも見てみたいところ。

ちなみにパフォーマンスとしては、0-96km/hの加速時間がアトム4に比べて2.8秒 → 2.7秒へと短縮され、0-161km/hの加速時間は6.8秒 → 6.5秒へと短縮されています。

そして最高時速に関しても、261km/h → 274km/hまでアップしたそうですが、高速域での接地感や直進安定性がアトム4に比べてどこまで向上したのか、ダウンフォース量はどれだけ増えたのかは気になるところ。

トランスミッションは、シビックタイプRの6速MTではなく、6速パドルシフトのシーケンシャルギアボックスが搭載されています。

新型アトム4Rって、そもそも公道を走れるの?

そこで最も気になるのは、「この車はそもそも公道を走ることができるのか?」ということですが、「”R”と記載されているし、”Racing”を意味してサーキット走行しかできないのでは?」という疑問もあるかと思いますが、アリエル社曰く「公道走行を可能としたサーキットカー」と説明しています。

2ページ目:新型アトム4Rの車両本体価格はいくら?アトム4から変更されたパーツは?