何とベースはトヨタ・クラウン!本物と見間違えるほどに完成度の高いランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのレプリカが登場!予算は僅か約160万円
これまで様々なスーパーカーのレプリカモデルが登場してきたが、今回は一歩先を進んだレプリカモデルになりそうだ
スーパーカーのレプリカモデルを製作するタイのカーショップが頻繁的に取り上げられていますが、今回、タイのパトゥムターニー県にあるキット・レーシング・ボディショップが、ルアミット・オートパートと呼ばれる企業からの協力を得て、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(Lamborghini Aventador SVJ)のレプリカモデルを製作しています。
しかも、今回製作しているアヴェンタドールのレプリカモデルは、単純に純正ルックなデザインに仕上げるのではなく、愛知県を拠点とするカスタムカーメーカーのリバティーウォーク仕様にカスタマイズするという、レプリカの更に一歩前を進んだ特殊なエクステリアに仕上げています。
果たしてどれほどの完成度にまで仕上げているのか、一体何をベースにしてレプリカモデルを製作しているのかチェックしていきましょう。
何とベースモデルはトヨタ・クラウン!
こちらが今回、タイのキットカーショップがランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのレプリカモデルを製作するため、ベースとして準備したという車。
何と1980年代に登場した第4世代のトヨタ・クラウン(Toyota Crown)で、このモデルに使用される細部のパーツを流用することで、イタリアのスーパーカーブランドへと変身させるというのです。
ちなみにこのクラウンは、厳密にはキット・レーシング・ボディショップが準備したものではなく、ルアミット・オートパートが廃車予定としていた個体をレプリカモデル製作用として準備したものだそう。
予算は日本円にして約163万円!果たしてこの予算で完成できるのか?
果たしてどのような流れで作り上げていくのでしょうか…
このレプリカモデルを製作するのに、ルアミット・オートパートより提供された予算は40万バーツで、日本円に換算すると約163万円。
日本の軽自動車1台分ともいえる金額で、トヨタ・クラウンからランボルギーニ・アヴェンタドールSVJへとどのように変化するのでしょうか。
意外な真実!クラウンとアヴェンタドールのホイールベースはほぼ同じ
改造の流れとしては、まずボディワークとシャーシの上部を取り除き、フロントマウントエンジン → ミッドシップエンジンレイアウトのためのスペース製作。
興味深いことに、クラウンのホイールベースが2,690mmなのに対し、アヴェンタドールのホイールベースは2,700mmと非常に近く、その点で大幅に変更するなく改造可能に。
海外のレプリカビジネスでは、デザインや見た目の完成度が重要視されるため、剛性や軽さはそれほど重要視していないことから、モノコックシャーシの代わりにカスタムされたくさび形スチールフレームを使用。
エンジンは三菱製!その他のパーツも日本メーカーから流用
何やら良い感じの形に仕上がってきましたね。
続いて本モデルのリヤミドシップに搭載されるパワートレイン、排気量2.5L 三菱製V型6気筒(6A13型)エンジンのターボチャージャー版で、エンジン出力は不明とこと(とりあえず”それっぽく”動けばOK的な感じ)。
あとは、いすゞ製ピックアップトラックのラジエーターが装備され、サスペンション部品はトヨタ・ハイラックス(Toyota Hilux)とホンダ・アコード(Honda Accord)から流用し、リアブレーキをはBMW7シリーズから、ワイパーはシボレーのピックアップから、そしてドア機構は日産の2ドアクーペモデルとなるNXから流用しているとのこと。
根本となるベースモデルはトヨタ・クラウンですが、細部のパーツともなるとクラウンだけでは満足できず、トヨタやホンダ、日産といった様々なメーカーのパーツを流用しているため、タイでもここまで日本製のパーツを流用するのも「日本製の部品は信頼性が高いから」だそうです。