フルモデルチェンジ版・新型アルマーダ/パトロールについて日産が強気発言!「次期モデルはトヨタ・ランドクルーザー300よりはるかに優れている。期待していたください」

日産は「陸の王者」を相手にどのように対抗するのだろうか

日産のフルサイズSUVモデルでお馴染みとなるアルマーダ(Nissan New Armada)。

中東市場などではパトロール(Patrol)という名称で販売しており、競合モデルにはトヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)が含まれています。

日本市場では販売されていないアルマーダ/パトロールですが、既に中東の公道では次期モデルの開発車両が何度かスパイショットされており、デザインは現行のキープコンセプトながらも、独自のノウハウと技術力により、更に力強い走破性やオフロード性能の実現が期待されています。

そんなアルマーダについて、日産幹部の大胆で強気な発言が話題を集めています。


日産幹部「次期アルマーダ/パトロールは、トヨタ新型ランドクルーザー300よりもはるかに優れている」

2025年モデルとして発表・発売が期待されるアルマーダについて、海外カーメディアDrive.com.auが、ジャパンモビリティショー2023に参加した日産の製品戦略・企画グローバル責任者であるイワン・エスピノーサ氏にインタビューしたところ「次期アルマーダ/パトロールは、競合のトヨタ・ランドクルーザー300よりも”はるかに優れている”。だから楽しみにしていてください」と強気な発言。

更にイワン・エスピノーサ氏は「より効率的なV型6気筒ツインターボエンジンを搭載する」と付け加え、次期アルマーダ/パトロールの一部情報も”サラッ”と説明しながらも、以前より度々噂されていたV型8気筒自然吸気エンジンが廃止となることも認めたという。

しかもこのV型6気筒ツインターボエンジンは、ダウンサイジングターボながらも、現行のV8 NAモデルよりも能力やパフォーマンス、加速性能、出力、トルク全てにおいて上回っているとして、そのうえで「既にランドクルーザー300と勝負できるだけの能力を兼ね備えている」と明かしているようです。

今や「陸の王者」と云われ、圧倒的な人気を得るランドクルーザー300に対し、日産がここまで強気な発言ができるということは、それだけアルマーダ/パトロールの完成度が高いことはもちろん、市場のニーズに十分合致するだけのフィードバックも反映できているのだと考えられます。

プレスリリースの際には、ランドクルーザー300との性能比較による差がどれだけあるのかも注目したいところですし、次期モデルの一番の強み、ランクル300に無い魅力とは何なのかも気になりますね。

ディーゼルではなくガソリンモデルのみ!そしてe-POWERの可能性も示唆?!

またオーストラリアカーメディアDrive.com.auのレポートによると、現時点ではディーゼルパワートレインは「問題外」とのことで、次期パトロールのラインナップには非ハイブリッドのガソリンエンジンのみが搭載されるそうです。

ただしイワン・エスピノーサ氏は、近い将来e-POWERといったシリーズハイブリッドシステムが組み込まれる可能性を示唆していて、その一方でフルサイズSUV向けの現在のEV技術には限界があるとして、ピュアEV(100%電気自動車)版の可能性については否定しているとのこと。

同氏は、この車両については長距離旅行とオフロードアドベンチャーの両方に焦点を当てて作られているとのことで、多くの場合は重牽引を伴うが、少なくとも全固体電池が利用可能になるまでは、現在の電動パワートレインはあまり適していない課題があると強調しています。

2ページ目:新型アルマーダ/パトロールのプラットフォームやドライビングダイナミクスの満足度も高い?