一体いくらになる?世界に僅か2台しか存在しない「幻の」ランボルギーニ・ディアブロSVロードスターが競売に出品!しかも1台しか存在しない量産仕様

まさか「幻」とまで云われたディアブロSVロードスターがオークションに登場するとは…

ランボルギーニのフラッグシップモデルで、1970年代のスーパーカーブームの火付け役でもあったカウンタック(Lamborghini Countach)。

本モデルの後継モデルで、リヤミドシップにV型12気筒自然吸気エンジンを搭載するモデルがディアブロ(Diablo)ですが、何とこのモデルのラインナップシリーズで「僅か2台しか」製造されなかった幻のディアブロSVロードスター(Diablo Super Veloce Roadster)が競売に出品されることが明らかとなりました。

この個体は、1998年に製造されたSVをベースにしたオープンモデルで、もちろん日本人オーナーにも納車されていません。


ディアブロSVロードスターの仕様を見ていこう

こちらが、2023年12月13日~15日までドイツに開催されるRMサザビーズオークションにて出品されるディアブロSVロードスター。

その名の通り、従来のディアブロSVと違ってトップルーフが手動脱着式になり、オープンスタイルが可能になったことがポイントです。

シャーシナンバーは「WLA12960」で、1998年4月6日に生産ラインから出荷されました。

ヘッドライトを見てもお分かりの通り、後期仕様の日産フェアレディZ(Nissan Fairlady Z, Z32/300ZX)から流用されたヘッドライトユニットではなく、リトラクタブル式ヘッドライトであることが確認できます。

ドア開閉は、ランボルギーニのフラッグシップモデルは共通とされているシザードアが採用され、カウンタック/ディアブロ/ムルシエラゴ(Murciélago)では垂直に上に開くスタイルでしたが、アヴェンタドール(Aventador)から若干斜めにオープンする仕様に変更されています。

パワートレインは、排気量5.7L V型12気筒自然吸気エンジンがリヤミドシップに搭載され、エンジン出力530hp/最大トルク605Nmを発揮し、1998年式のディアブロに適用されたいくつかの改良点の1つである「新しい電子位相管理システム」の恩恵を受けているとのこと。

駆動方式はSVクーペ同様に後輪駆動[RWD]のみ

駆動方式については、四輪駆動[AWD]を搭載するディアブロVTとは異なり、SVではフロントディファレンシャルを取り除いている関係で後輪駆動[RWD]を採用。

その結果、すべてのパワーが後輪のみに集中することになるため、その走りはかなりエキサイティングなものであったことが伺えます。

しかもこのモデル、エンジン出力が向上したにもかかわらず、四輪駆動[AWD]モデルと異なってフロントデフを取り外している関係で車両本体価格は12%も安かったそうです。

そしてこのモデルを取扱っていたランボルギーニ正規販売店であるツーリング・オートS.r.lの情報によると、ボディカラーは「ロードスター・ジャッロ(Roadster Giallo)」と呼ばれる特別なイエローカラーで、リヤウィングはブラック(多分カーボン?)仕上げ。

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