アルファロメオの「強烈なシャクレ顔」でワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリアが競売に登場するも全く売れず…トヨタが20車種のうち半数を受注制限

厳密には、イタリアのコーチビルダーが製作した世界に一台しか存在しないワンオフモデル

イタリアの自動車メーカー・アルファロメオが販売した小型乗用車となる75をベースにしたワンオフモデルが、カー&クラシックオークションに出品されるも全く入札されなかったとして話題に。

このモデルは、アルファロメオ創業75周年であったことに因んで販売されたモデルで、当時は大衆車クラスの33(アルファスッド後継)や、中型車クラスの90(アルフェッタ後継)と、いずれも2桁の数字を車名にしていました。

そしてこの75と呼ばれるモデルをベースに、イタリアの有名なコーチビルダーであるカロッツェリア・カスターニャ社がワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリア(Castagna Vittoria)を製造・発表しました。

果たしてどのようなモデルなのか?そして気になる予想落札価格はいくらだったのか見ていきましょう。


かなり強烈なフロントマスクを持つカスターニャ・ヴィットリア

こちらが2023年11月、カー&クラシックのオークションサイトに出品されたワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリア。

かなり強烈且つ個性的な顔つきで、アルファロメオの象徴ともいえる盾形グリルを誇張したような…何だかしゃくれたような顔つきにも見えたり。

先述にもある通り、このモデルはアルファロメオのオリジナルモデルではなく、既存モデルとなる75をベースにしたコーチビルドモデルであり、更にカロッツェリア・カスターニャ社のプロトタイプモデルと云われています。

ちょっとスマイルバンパーを彷彿とさせる不気味さもある…?

真正面から見るとこれまた強烈…

映画カーズをモチーフにしたスマイルバンパーよりもクセのある顔つきですね。

何だか夢に出てきそう…

ちなみにカロッツェリア・カスターニャ社は、1849年創業の名門コーチビルダーで、型破りなアルファエアロダイナミカの作品で知られており、1950年代に一度閉業したものの、1995年に再び復活 → 今回のワンオフモデルを製作し、ジュネーブモーターショーにて発表し話題となりました。

ボディパネルはオールハンドメイド

エクステリアはかなり特徴的で、75の基本的なスタイリングをベースにしつつ、しかしボディのパネルパーツは完全にゼロから作り直されました。

すべてアルミニウム製ボディパネルが使用され、スチールフレームの上にて手作業で作られたため、その製作コストも時間もかなりかかるものと予想されます。

リヤクォータービューは、どこか近未来的ですが後方視界は絶望的?

カスターニャ・ヴィットリアは、一番初めにザガートとのコラボレーションにて作られた初期量産型のアルファロメオSZに似ていますが、今回のワンオフモデルでは、曲線的なクラムシェルフードやオープングリル、2ピースのフロントバンパー、フローティングドアの「Cライン」シャットラインなど差別化されたポイントも多数。

この他にも、小さなサイドミラーやテールゲート、一体型のカムテールなどもワンオフ専用装備のため、この角度からだととても75をベースにしたモデルとは思えないほど。

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