故ケン・ブロックがXゲームで使用したスバル・インプレッサ2.5 RSのラリー仕様が競売に登場!過去に水没で全損するも復活を遂げた唯一無二の個体
今は亡きケン・ブロックの相棒でもあるインプレッサ2.5 RSがオークションへ
2023年1月2日、ラリードライバーとしてだけでなくスタントドライバーとしても活躍してきたケン・ブロック氏が事故で亡くなるという衝撃のニュースから11か月。
56歳という若さでこの世を去ったことは今でも信じられませんが、今回ケン・ブロック氏がXゲームのイベントにて使用したといういスバル・インプレッサ(Subaru Impreza)のラリーカーが競売に出品されることが判明。
そのモデルは、2006年にバーモントスポーツカーのレジェンドたちの手によって作られ、ラリー仕様にゴリゴリに改造された2004年式インプレッサ2.5 RSとのことですが、果たしていくらで取引されるのでしょうか。
過激な改造が施されたラリー仕様のインプレッサ
こちらが今回出品される、ケン・ブロック氏とアレックス・ジェルソミノ氏が2000年代半ばにXゲームイベントにて使用していた2004年式スバル・インプレッサ2.5 RS。
上述にもある通り、この車はバーモントスポーツカーのスバル・ラリー・スペシャリストによって製造された個体になります。
シャシーナンバーは「JF1GD67504G503862」で、走行距離などはODOメーターが取り付けられていない関係で不明、ボディカラーはジャワブラック(18L)をベースに様々なスポンサーのロゴデカール(#43モンスターエナジーなどのカラーリング)が貼付されています。
ヘッドライトだけでなく、4つのランプポッドが搭載されていることから一目でラリー仕様とわかる見事なフロントマスクですが、この車は2009年、マーク・フォックス氏によって買い取られ、同年7月のニューイングランド・フォレスト・ラリーにて、ジェイク・ブラットナー氏とともにハンドルを握っていたとのこと。
この他エクステリアは、PIAAドライビングライトやボンネットスクープ、ベントフード、リアウイング、ルーフベンチレーター、マッドフラップ、リア牽引アンカーなどを装備。
過去に水没により全損したことも
なおマーク・フォックス氏からの説明によれば、この車は「過去に水没による全損」を受けているそうで、更にコース上にて多数の事故に巻き込まれながらも、その後修理された復活を遂げたそうですが、ラリー仕様として活躍してからはフロントスポイラーにひび割れ、ボディ周りにも傷が多数あるものの、それもラリーカーではお決まりの勲章。
インプレッサ/WRXのアイコンともいえるゴールド仕上げのアルミホイールも
こちらはサイドビュー。
足もとには、ゴールド仕上げの15インチのSpeedline Corse Rallyアルミホイールと215/65のBFGoodrich G-forceタイヤを装着し、スペアタイヤがトランクに収納されています。
足回りに関しては以下が装備されているものの、どうやらブレーキは直近で修理され、キャリパーはパウダーコーティングされているそうです。
◇APレーシング・4ピストンキャリパー
◇Ferodoパッド
◇Tiltonバイアス・アジャスターおよびマスターシリンダーを備えた4輪ディスクブレーキ
◇オーリンズ・ショックアブソーバー
◇クスコ・リアサスペンションリンク
◇20mmのフロント・リアアンチロールバー
◇2.5:1ステアリングラック