フルモデルチェンジ版・ホンダ新型N-BOX(JF5/JF6)が中々売れない…注文キャンセルをするお客さんも少しずつ増えている模様→その理由とは?

新型N-BOXの評判は微妙なところではあるが、まさか注文・予約キャンセルも増えているとは…

2023年10月に発表・発売されて2か月が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型N-BOX/N-BOX Custom(JF5/JF6)。

2023年11月度の軽自動車部門となる新車販売・登録台数ランキングにおいては、2位のダイハツ・タント(Daihatsu Tanto)に5,000台以上の差を付けて1位(21,097台)を獲得するほど、好調な売れ行きを見せているように思えました。

しかしながら、私がいつもお世話になっているホンダディーラーの情報によると、N-BOXの売れ行きは決して好調ではなく、当初計画された目標受注の約7割程度で、直近では注文・予約キャンセルも少しずつ増えていることが明らかとなりました。
注)あくまでも私がお世話になっているホンダディーラーでのお話なので、他のディーラーでも同様のことが起きているかは不明


新型N-BOXの納期は1か月~2か月、在庫車両も多数あるようだ

私がいつもお世話になっているホンダディーラー4店舗にて取材させていただいた所、4店舗ともに月あたりの目標受注数の6割~7割程度とかなり少ないそうで、一方でメーカーの月産目標台数は15,000台のため、納期としては1か月~2か月とラインナップモデルでは最短クラス。

一時期の先代JF3/JF4のように、特別仕様車Custom L(ターボ) STYLE+ BLACKが登場してからは納期5か月~7か月と長期化していた頃に比べると、ほとんど待つことなく納車可能とのことで、おまけにディーラーが抱える見込み発注分や在庫車両も余っているとのこと。

そして、これもちょっと意外だったのが注文・予約キャンセル組が増えているという事実。

予約キャンセルというのは、見積もり作成して注文書を作成する前の段階で、販売スタッフに対しては「この見積もり内容で購入する予定なので、注文書の準備だけお願いします」と口約束をしている段階でありながら、結果的に数日後に「やっぱり他のモデルにしようと思うので、注文書は破棄してください」というもの。

注文書には氏名が記載されていないため、正式に販売本部を通して注文されていない状態なので、注文キャンセルに比べるとダメージは少ないとのことですが、一方で注文書にもサインして本部にも送付したにも関わらず、数日経過して「やっぱり他のモデルも検討したいので、一旦キャンセルさせてください」といった連絡が少しずつ増えているのだそう。

販売店によっては、注文後のキャンセルを受け付けているところとそうでないところがあるそうですが、前者の場合は、長納期化するようなモデルだったり、ユーザーの生活環境がガラッと変化するようなことが無い限りは変更が不可能とのことで、短納期のN-BOXで数名程度のキャンセルが行われているのは、販売店としても困るところ。

具体的に他にどのようなモデルを検討している?

ちなみに販売店の情報によると、「他モデルも検討している」と回答するお客さんに、「具体的にどういったモデルを検討しているのだろうか?」と確認してみると、やはり競合モデルのスズキ新型スペーシア(Suzuki New Spacia)/スペーシアカスタム(New Spacia Custom)がほとんど。

なかにはダイハツ・タントや、2024年2月頃に発売と噂されるスライドドアを採用したフルモデルチェンジ版・新型ムーヴ(New Move)、三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)といった軽トールワゴン系が挙げられるのですが、他にもトヨタ・ルーミー(Toyota Roomy)やヤリス(Yaris)、日産ノート(Nissan Note)といった普通乗用車のコンパクトカーも検討を視野に入れている方もいらっしゃったそうです。

2ページ目:事前に情報収集できる便利な世の中だからこそ、販売店としては答えが出てから注文書にサインをしてほしい