日本人オーナーも購入しているのに納車できない?韓国の富豪に納車されるはずだったケーニグセグ新型ジェスコが「とある理由で納車できず」イギリスにて販売へ

納車を待ち望んだ韓国人オーナーが、あまりにも気の毒

スウェーデンのスーパーカー/ハイパーカーメーカーであるケーニグセグが、世界限定125台のみ販売した新型ジェスコ(Koenigsegg New Jesko)。

あの日本人実業家の前澤友作 氏も購入・契約済で(約3.8億円)、2023年12月時点でも納車待ちの状態ですが、そのジェスコが”とある理由”により納車できない恐れが出てきました。

実はこのジェスコ、先日韓国・ソウルの大富豪に納車されるはずでしたが、法規制を理由に「納車することが出来ず」、そのままイギリスのロンドンにて販売されることとなりました。

もう少し具体的な理由も含めて、なぜ販売できなかったのか?

そして、なぜ日本でも納車できない恐れが出て来たのか見ていきましょう。


ジェスコには予防安全装備の衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が搭載されていない

こちらが本来、ボディフレンド・ケーニグセグを通じて韓国の大富豪に納車されるはずだったジェスコ・アタック(Jesko Attack)。

スポーティなレッドカラー(チリレッド)をベースに足もとにはシンプルなシルバー仕上げの大口径鍛造ホイールを装着し、カーボンファイバ製リヤウィングも刺激的。

韓国人オーナーがギリギリまで悩み抜いた結果、理想の仕様に仕上げた唯一無二のジェスコ・アタックでしたが、なぜ韓国で納車することができなかったのでしょうか?

実は韓国では、2021年7月以降より製造される新車・新型車を対象に、予防安全装備となる衝突被害軽減ブレーキシステム[AEBS]を搭載するよう義務付けられました。

しかしながら、ジェスコ・アタックの場合は構造上AEBSを搭載することができないため、韓国でのナンバー取得はもちろんのこと、公道を走行することもできません。

そのため、公道走行を楽しみにしていた韓国の富豪に「公道車両」として納車することはできず、仮に納車するのであれば「サーキット車両」として納車しなければならないのですが、韓国人オーナーはそれを受け入れることができませんでした。

韓国での法規制のタイミングと納車の時期があまりにも悪かったために、このジェスコ・アタックはイギリス・ロンドンのディーラーにて販売されることとなり、既に別のイギリス人オーナーが購入済。

イギリスでは右ハンドルが主流ですが、このモデルは左ハンドル仕様。

内装のオーナメントパネル系は全てカーボンファイバー製で、シートにはゴールドのカラードステッチを縫合したラグジュアリーな仕上がりとなっています。

ジェスコ・アタックのパワートレインは、排気量5.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力1280hp/最大トルク1,500Nmを発揮(E85燃料投入で1,600hpにまで向上)、トランスミッションは9速マルチクラッチトランスミッションを搭載していて、これをケーニグセグは「ライトスピードトランスミッション(LST)」と呼んでいます。

日本では2024年7月以降よりAEBSの搭載が義務化される

韓国人オーナーに納車できなかったことはとても残念なのですが、ここで一つ気になるのは、日本市場向けにも納車できるのかどうか?ということ。

日本の場合だと、2024年7月以降より製造される新車・新型車には、AEBSの搭載が義務化されているため、これを過ぎてしまう公道仕様のジェスコを日本にて納車することは不可能。

つまりはサーキット専用車両として扱われるため、公道にて見かけることができません。

先述にもある通り、このモデルは日本人実業家の前澤友作 氏も購入しているため、2024年7月までに納車されてほしいところですね。

2ページ目:1つのオプションで約2,480万円もするパガーニ・ウアイラロードスター・テンペスタがアメリカにて初めて納車!

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