納屋にて12年間も放置されていた三菱スタリオンが発見される!当時ポルシェをライバルとした1世代限りの希少なスポーツカー…ギラギラの光沢に蘇る

長年納屋で眠っていたスポーツカーを発見し、新車並みに仕上げる動画が話題に

海外でディテーリング系YouTuberとして活躍しているWD Detailingが、今回は納屋にて12年間も放置されていた三菱スタリオン(Mitsubishi Starion)を発見し、土埃だらけの内外装から新車並みの美しさへと仕上げていく動画を公開しています。

WD Detailingチャンネルは、過去に長期間放置されていたスバル・インプレッサWRX(Subaru Impreza)やホンダ/アキュラ初代NSXを発見しては、得意のディテーリング作業で新車以上の輝きを実現してきた、今最も勢いのあるチャンネル。

今回の三菱スタリオンも、果たしてどこまでキレイに仕上げられるのか見ていきましょう。


12年間も放置され続けた三菱スタリオンを見ていこう

こちらが今回、アメリカのとある納屋にて12年間も放置されていた1980年代に登場した三菱スタリオン。

本モデルは、三菱ランサーエボリューション(Lancer Evolution)に比べると、名はそこまで知られていない2ドアクーペスポーツカーですが、後輪駆動[FR]ベースで4人乗り、そしてターボチャージャー付エンジンを搭載するハードスポーツ。

角ばったデザインのフレアフェンダーを備え、トランスミッションは4速ATと5速MTをラインナップしましたが、今回発見されたのは5速MTモデル。

実はポルシェ924ターボをライバル視していた

ちなみにこのスタリオンというモデルは、当時競合モデルとしてポルシェ924ターボが想定されていて、自動車専門誌主催でサーキット場を貸し切り、924ターボとの比較テストの模様を掲載する広報活動も行われるほどでした。

その後、1989年4月にはテレビ朝日ドラマの「ゴリラ・警視庁捜査第8班」にて、ガルウィングドアに改造されたスタリオンが採用され、その注目度も高かったことから限定5台のみ販売されたことで注目度アップ。

そんなスタリオンは、実は一度もフルモデルチェンジすることなく1世代限りで販売を終了し、その後継モデルとしてGTOが登場したことは有名。

今となっては希少な存在ともいえるスタリオンですが、今回このような形で取り上げられ、しかもリトラクタブルヘッドライトはオープンしたまま。

なぜこのような形で12年間も放置されたのかは不明ですが、一方で長年放置されているスポーツカーを次から次へと見つけるWD Detailingの情報網も凄いところ。

ここからはWD Detailingの本領発揮!まずは土埃を徹底的に落としていく

そんな土埃だらけのスタリオンを回収し、WD Detailingの作業場へと移動。

本来であれば、外せるパーツを全て外してタイヤホイールなどを手洗いしていくのですが、今回はそういった作業は行わず。

とりあえず装着されたままの状態でキレイに手洗いしていきます。

タイヤのサイドウォールのブラッシング作業や、ホイールの鉄粉除去などを行い…

汚れがどんどん落ちていきます。

ちょっとした手洗いでここまで美しい仕上がりに。

手洗い前は気付きませんでしたが、ブレーキキャリパーはレッドにペイントされているんですね。

そしてここからは、ボディ表面の土埃を徹底的に落としていきます。

サイドバイザーのすき間の汚れが中々落ちないそうで苦戦。

そして、この時代の2ドアスポーツクーペではちょっと珍しい?サンルーフも装備されていたんですね。

リヤバンパー周りも細かく汚れを落としていきます。

リヤハッチガラスも。

ガラス上部には、ターボチャージャーモデルであることをアピールする”TURBO”のデカールも。

当時としては珍しい?フューエルリッドは二重ロックのようだ

ここでちょっと困ったことに。

給油口周りを手洗いするためにフューエルリッドを開けようとするのですが、キーで解錠しても開かず…

どうやら運転席側にフューエルリッドを解錠するためのスイッチがあったそうで、何とかトラブル回避(つまりは二重ロック式?)。

給油口周りも大量の土埃が入り込んでいました。

高圧洗車機で汚れを落とし、筆で細かいところも落としたら…

こんな感じでスッキリ。

2ページ目:あれだけ土埃だらけだった三菱スタリオンが新車同様の美しさに?