EVは2,000kg超えで重くなりそう…マセラティ新型グランカブリオが世界初公開!ブガッティもシロン後継となる次世代V型16気筒エンジンを世界初公開

オープントップにより重量増が気になる新型グランカブリオ

イタリアの自動車メーカーでお馴染みとなるマセラティが、2023年8月にティーザー画像を公開して約半年後となる2024年2月末に、フルモデルチェンジ版・新型グランカブリオ(Maserati New Gran Cabrio)を世界初公開しました。

本モデルは、既に実車が公開されている2ドアスポーツクーペ・新型グラントゥーリズモ(GranTurismo)のオープントップ版で、2024年夏頃にはトロフェオグレードの1種類のみ発売される予定です。

ハードトップではなく、ソフトトップルーフが採用されるグランカブリオですが、どのようなスペックとなるのかチェックしていきましょう。


ソフトトップルーフは、50km/h以下の速度であれば約14秒で自動開閉可能

こちらが今回公開された、新型グラントゥーリズモのエクステライ。

フロントマスクは、MC20から受け継がれてきた新デザイン言語で、縦型基調グリルやトライデントエンブレム、そして伸びやかなフロントノーズが印象的な2ドアオープンスポーツモデル。

マセラティ曰く、今回発表されたグランカブリオのソフトトップルーフに強いこだわりがあるそうで、まず50km/h以内の速度であれば、僅か14.1秒でルーフの開閉が可能になるとのこと。

またソフトトップの構造にもこだわっているそうで、複数層構造を採用することにより、ソフトトップ特有の熱や騒音を遮断することが可能になり、ハードトップルーフ相当の快適性を得ることが可能になるそうです。

ボディカラーは全6色をラインナップ

ボディカラーは全6色をラインナップするそうで、Nero Assoluto(ブラック系)/Blu Modena(ブルー系)/Bianco Astro(ブルー系)/Grigio Incognito(グレー系)/Grigio Maratea Matte(マットグレー系)、そして具体的な名称は不明ながらもメタリックグリーンが設定されるとのこと。

車内は真っ赤でド派手だがエレガント

こちらはインテリア。

フレアレッドのような真っ赤な本革シートが何ともエレガントでド派手。

先程のソフトトップルーフも、車内の12.3インチ+8.8インチタッチスクリーンを使用することで、左右にジェスチャーすればルーフのオープン/クローズ制御が可能になるとのこと。

快適性という面では、フロントシートにはネックウォーマーが標準装備され、寒くなった場合には3段階調整可能なシートヒーターも完備。

更に全体的に空気の流れを少なくしたい場合は、メーカーオプションではありますが、フロントシートの後ろに手動で取り付けるウィンドストッパーもラインナップされ、これにより乱気流が軽減されるとのこと。

パワートレインは、V型6気筒ツインターボエンジンのノンハイブリッド

続いてパワートレインですが、排気量3.0L ネットゥーノV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力542hp/最大トルク650Nmを発揮、トランスミッションは8速AT、駆動方式は四輪駆動[4WD]を設定。

オープントップモデルということもあり、電動開閉を可能とするモーターや補強材などを採用している関係で、グラントゥーリズモよりも+100kg重い1,900kgとのことですが、恐らくEV仕様のフォルゴレになると2,100kg~2,200kgになると予想されます。

パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が3.6秒、最高時速は315km/hとのことで、グラントゥーリズモよりも最高時速は5km/h低いレベルですが、ここまでの速度を出すには、直線の長い富士スピードウェイやアウトバーンの速度無制限区域ぐらいなので、特にこれといった影響はなさそう。

グレード展開としては、2024年内にトロフェオの1グレードのみが展開され(北米では2024年夏頃)、価格帯としては200,000ドル以上(日本円に換算して3,000万円)が濃厚。

その後、2025年以降にEV仕様のフォルゴレが追加ラインナップされると予想されます。

2ページ目:ブガッティ・シロンの後継に搭載されるエンジンの外観とサウンドが世界初公開!