日本人オーナーが所有していた超希少なホンダNSXタイプRが競売に出品→最低入札が約6,600万円と高過ぎて全く売れず、プレ値だけが独り歩きに

これまた凄いお宝だが出てきたな…

ホンダのハイパフォーマンススポーツモデルでお馴染みとなる初代NSX。

量産車としては”世界初”となるオールアルミボディを採用した一台であり、今では希少な存在となったV型6気筒自然吸気エンジンを搭載する数少ないスポーツモデルとなります。

そんなNSXの更に上をいくハードコアモデル&日本限定販売となったNSXタイプRが、アメリカ・マイアミのオークションサイトRM Sotheby’sにて出品され、超高額値で出品されています。

果たしてどれぐらいの金額にて出品されているのかチェックしていきましょう。


アメリカの怪規制「25年ルール」をクリアし、合法にて輸入された一台

こちらが今回、アメリカ・マイアミのRMサザビーズオークションにて出品されている、1996年式のホンダNSXタイプR。

こちらの個体、日本市場のみでの販売となり(オークション出品前の元オーナーも日本人)、走行距離は18,500kmとほとんど走られておらず、内外装共にコンディションとしては抜群。

もちろん右ハンドル仕様になるため、本来アメリカへと輸出する場合は、製造から25年が経過しないと輸入できない怪規制「25年ルール」をクリアしないといけないわけですが、本モデルは1996年に製造されて「28年」が経過していて、盗難車でもないので問題無し。

改めてNSXタイプRを見ていきましょう。

RMサザビーズオークションの公式ホームページでは「NSX-R」という表記になっていますが、1996年の製造になっていることから、本来の表記はNSXタイプR。

日本にて発表されたNSX-Rは、2002年5月にI型のNSXタイプRから名称変更したものになり、新たに空力性能向上(エア・アウトレット付きボンネット、フロントアンダーカバー、リアディフューザー、大型リアスポイラー)による操縦安定性の向上が図られたモデルとなります。

ボディカラーは、タイプRの象徴ともいえるチャンピオンシップホワイト

NSXタイプRの話に戻ると、本モデルの生産台数は僅か483台と報じられており、今回出品されたのはその内の1台で、ボディカラーはタイプRの象徴ともいえるチャンピオンシップホワイト。

現行シビックタイプR(New Civic Type R, FL5)のコーポレートカラーにもなっているソリッド系のチャンピオンシップホワイトですが、NSXタイプRでは、トップルーフがブラックの2トーン仕様になっており、サイドシルエットをより引き締めたものに仕上げています。

あと、足もとにも同じホワイトカラーとなるENKEI製鍛造アルミホイールを装着。

シャーシ剛性向上だけでなく、最大120kgの軽量化にも成功

あまり多くのことが語られていないNSXタイプRですが、従来のNSXとは異なり、シャーシ剛性をさらに強化するために、フロントバッテリートレイアンダーとフロントラジエーターの前に追加のアルミニウムブラケットを装備。

これにより、剛性の高いフロントスウェイバーやサスペンションブッシュ、コイルスプリング、ダンパーを備えた競技向けサスペンションシステムが取り付けられ、よりハードな走りを得ることになり、サーキットでの高速コーナリング時の突然のオーバーステアを防止可能にする一方で、標準モデルに比べて車体重量が120kgも大幅に軽量化されているのもポイント。

2ページ目:NSXタイプRのオークションでの入札スタート額が高過ぎて売れない?