日本人オーナーが所有していた超希少なホンダNSXタイプRが競売に出品→最低入札が約6,600万円と高過ぎて全く売れず、プレ値だけが独り歩きに

(続き)超希少なホンダNSXタイプRの仕様を見ていこう

引き続き、RM Sotheby’sオークションに出品されているホンダNSXタイプRの仕様を見ていきましょう。

高性能でありながらも、信頼性も高いのがホンダ

エンジンについては、排気量3.2L V型6気筒自然吸気エンジンが搭載され、ホンダのレーシングカーエンジン組立プロセスの技術を使用して、設計図に基づいたバランスのとれたクランクシャフトアセンブリも取り付けられています。

より素早いギアチェンジを支援するために最終ドライブレシオが見直され、より高いロックリミテッドスリップディファレンシャルを搭載しているため、その結果として当時最高の伝統的なスーパーカーであるフェラーリに一切引けを取らず、一般ユーザーでも経済的にアクセスでき、ホンダの伝説的な信頼性を維持できるモデルとして注目されました。


インテリアはスパルタン&シンプルで、納車時のビニール付

続いてインテリアも見ていきましょう。

シートはオールレッドのスポーツバケットシートに、カーボンファイバー製シートフレームを採用。

最大限の軽量化を図るため、オーディオシステムやエアコン、トラクションコントロールは省かれているとのこと。

そして運転席のサイドシルに残されたビニールが日本らしいと言いますか…おそらく最終的に売るときのことも考慮してこのままにしているのだと考えられます。

こちらは助手席側。

ダッシュボードなどはハードプラスチックではなく、ファブリックもしくはウルトラスエード?と思わしき素材を使用しているのも素晴らしく、少し見づらいですが、さりげなくサイドシル部分にもビニールが残っているのが確認できますね。

ボンネットルーム内にはスペアタイヤも収納されています。

気になるNSXタイプRの入札スタート額は?

そして最後に最も気になるのが、本モデルの出品時の入札スタート額ですが、スタンダードなNSXであれば80,000ドル~120,000ドル(日本円に換算して約1,190万円~約1,780万円)が相場になっていますが、なぜかこの個体に関しては450,000ドル(日本円に換算して約6,670万円)という衝撃的な値が付いています。

しかも、この金額では全く売れないからなのか入札も無く取り残されているため、異常なプレ値だけが独り歩きしている状態(タマカズも少なく相場も不明)。

希少なJDMスポーツカーといえど、流石に日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ NUR/M-Spec NURのようなプレ値を付けるのは無謀なのかもしれず、しかし日本で僅か483台しか製造されていない個体であることを考えると、何れ更に希少性が高まり、上記の金額を上回る取引が行われるときが来るのかもしれません。

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Reference:RMSotheby’s