この不具合はヤバすぎる…テスラ新型サイバートラックのアクセルペダルに不具合で配送停止→ペダルが外れてアクセル踏みっぱなしになる恐れ
発売後から何かと話題の尽きないサイバートラックだが、今回の不具合はさすがにヤバいな…
2023年12月より一般ユーザー向けに納車が開始された、テスラ新型サイバートラック(Tesla New Cybertruck)。
日本国内での納車予定は今のところなく、実車先行展示会は開催されており、数多くのユーザーからの注目を集めています。
発売直後から何かと話題となっているサイバートラックですが、今回は「アクセルペダル」に問題があるとして、既に製造されたモデルの出荷・配送を停止していることが明らかとなりました。
アクセルペダルカバーの問題により、配送が1週間ほど停止になるようだ
今回新たに話題になっているのは、サイバートラックのアクセルペダルカバーについて。
注目トピックスとしては、以下の通りとなります。
◇テスラはメカニカル的な問題のため、サイバートラックのすべての配送を1週間停止したと伝えられている
◇予期せぬ遅延は期待を寄せるオーナーに不満を引き起こす恐れがある
◇サイバートラックに問題が発生するのは、これで初めてではないが、プロアクティブな修正を実施済みのため、販売が停止になるほどのレベルではない模様
なお今回の遅延については、既にSNSでも拡散されている通りなのですが、明確にテスラからも、以下のように配送停止がアナウンスされているようです。
テスラは”アクセルペダル”の問題によりサイバートラックの配送を7日間停止した
テスラ初導入のオルガンペダルに一体何があった?
ちなみに今回の「アクセルペダル」に関する不具合ですが、具体的には「アクセルペダルが踏みっぱなしで元に戻らない」というもの。
何とも怖ろしい不具合ですが、どうやらサイバートラックのアクセルが戻らない問題については、 今回初めて導入されたオルガンペダルにも関係があるとして、製造工程における潤滑剤が付着したまま、アルミ製と思われるペダルカバーを装着してしまい、長く強く踏み込むとペダルカバーがズレてひっかかり、戻らなくなる事象が起きることが判明したとのこと。
この問題により、メーカーからディーラーへの引き渡しを中断して対策していることが明らかになっています。
ペダルカバーが外れて「アクセルが戻らない」問題になる瞬間をチェックしていこう
少しイメージしづらいかと思いますが、実際にアクセルペダルカバーが外れてしまったユーザーが動画にて解説しているので見ていきましょう。
上の画像にある通り、サイバートラックのオルガンペダルには、本来あるはずのアルミ製ペダルカバーが外れているのがわかります(ブレーキペダルにはカバーが装着されている)。
こちらが外れたアクセルペダルカバー。
どうやらこのペダルカバーが、製造工程において潤滑剤が付着したまま装着されてしまったそうで、アクセルを長く強く踏み込んだタイミングで外れてしまうそうです。
それでは、なぜこのパネルが外れることで「アクセルが戻らない」のでしょうか?
からくりとしてはこんな感じ。
アクセルペダルにカバーが装着されていたとして、そのまま強くアクセルを踏み込んだりするとカバー外れてしまい…
何と奥の赤矢印の部分にペダルカバーが引っ掛かってしまい、足を離してもテコの原理によってオルガン式ペダル本体を踏み込んだままキープ → アクセルペダルが戻らないという問題が起きていたんですね。
これはあまりにも危険な不具合であり、サイバートラックのオーナーも「これは設計上の欠陥である。そもそもアクセルペダルカバーに留め具を使わないで装着することなどふざけている。こんな安っぽい設計で顧客を騙し、更に事故を引き起こすようなトラブルまで発展させるのは言語道断だ」と指摘。
純正でアクセルが戻らなくなる → サイバートラックの暴力的な加速を想像するだけ怖ろしい…
アクセルペダルが戻らないという問題は、過去にもトヨタ・プリウスに使用した社外フロアマットの影響により、踏み込んだアクセルペダルが車外フロアマットに引っ掛かって「アクセルが戻らない」→ そのまま加速するという問題にまで発展していましたが、純正パーツによる不具合ではありませんでした。
今回のサイバートラックは、純正且つ標準装備のパーツで生じた不具合のため、もしかするとリコールに繋がる大きな問題になるかもしれませんね。