【悲報】英レクサスRC F/LCが販売終了へ…RC Fの2023年の販売台数は僅か「15台」のみ。レクサスが2024年4月「2回目」となる最新工場出荷目途を更新
あくまでもイギリス市場向けに限った話で、日本向けはまだ販売を継続中
レクサスのハイパフォーマンススポーツモデルでお馴染みとなるLC500/RC F。
何れも排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載する、現代のカーラインナップでは極めて珍しく、もはや絶滅危惧種相当のパワートレインとなりますが、何とこれら2車種がイギリス市場から撤退し、既に販売を終了していることが判明。
国内自動車情報誌Autocarさんの報道によると、これら2車種は、既にイギリス市場では販売を停止しており、今後はイギリスだけでなく欧州市場全体で販売終了するのではないか?とのこと。
一体なぜこのタイミングでの販売終了なのでしょうか?
どうやら法規制に対応できないなどの理由が主のようだ
そもそもこれら2車種が、イギリス市場向けだけでなく欧州市場から撤退する理由は何なのか?が気になるかと思いますが、Autocarの報道によれば、どうやら「2024年7月に欧州にて適用される安全規制GSR2や、新しいサイバーセキュリティー規制、あるいは排出ガス規制のいずれかの影響によるもの」とのこと。
ちなみにGSR2規制というのは、道路安全規則の一般安全規則2のことを指していて、従来のGSRを強化したものになりますが、トヨタGR86が欧州市場向けで販売できなくなった理由も、このGSRが大きく影響しています。
レクサスのラインナップモデルでも数少ないスポーツモデルですが、今後欧州市場では、クーペ系ではなくSUVのラインナップに力を入れるとのことで、その筆頭にLBX/UX/NX/RX/RX/RZがあり、おそらく2024年内にデビューするであろうフルモデルチェンジ版・新型GXも同様。
この他、セダンタイプとなるLS/ES、そしてミニバンの新型LMとなるわけですが、意外にも欧州では、コンパクトスポーツセダンのISや、フラッグシップSUVのLX600はラインナップしていないんですね。
これらスポーツモデルが廃止となることで、残念ながらイギリス市場では、V型8気筒自然吸気エンジンを搭載するモデルは、フォード・マスタング(Ford Mustang)とシボレー・コルベット(Chevrolet New Corvette)の2車種のみ。
レクサスも「売れる車」を販売するために、SUVに力を入れなければならない
欧州レクサスからクーペモデルが無くなるのは何とも残念な話で、SUVを中心に販売強化する姿勢はトヨタブランドだけに留まると思っていましたが、レクサスがプレミアムブランドとして力を入れている以上、ボディスタイルに限定することなく、幅広いスタイルで販売を強化する姿勢を見たかったのが正直なところ。
ただ、トヨタ/レクサスも競合と争うべく勝ち残らなければならず、「売れる車」を販売し続けるためには、現状においてSUV以外の選択肢はないのかもしれません。
※RC Fは2023年に僅か15台のみ、LC500/LC500hは2023年に624台販売