トヨタ新型GRカローラが頻繁的なバッテリー上がり→オーナーは「販売店側が事前に許可なくGPSトラッカーを勝手に装着した」と主張。グランドハイランダーやレクサス新型TXにリコール
動画投稿者は「過去数年以内にGRカローラを購入した方はチェックしてほしい」と注意しているようだ
トヨタのハードコアスポーツモデルでお馴染みとなる新型GRカローラ(Toyota New GR Corolla)。
今回、このモデルを所有するYouTuber・Anthony Doチャンネルが、注意喚起も含めた動画を公開。
GRカローラが納車されてから「度重なるバッテリー上がり」を繰り返しているそうで、疑問に思った彼が調査を進めたところ、その原因が「意外なモノ」だったと説明しています。
一体何が原因なのかチェックしていきましょう。
GRカローラが納車されて1か月も経たずにバッテリー上がりを連発
Anthony Do氏は、自身が所有するGRカローラが「新車として納車されて1か月も経たずに、度重なるバッテリー上がりを起こした」と説明。
しかも、このバッテリー上がり問題は他のオーナーでも頻発しているそうで、どうやらその原因に「GPSピギーバックデバイス」がバッテリーを消耗しているとの報告が増えており、しかもその装置がディーラーによって密かに取り付けられたものではないか?との疑いも。
Anthony Do氏も自身の車両を調べてみたところ、ステアリングのすぐ下に「GPSトラッカー」が搭載されていたとし、バッテリーを多く消耗していると説明。
GPSとGPSトラッカーの違いは?
ちなみにGPSとGPSトラッカーの違いとしては、GPSが地球上の特定の場所を正確に位置測位するための衛星ベースのシステム。
一方でGPSトラッカーは、このシステムを活用して位置情報を収集して送信モデムを内蔵しているため、クラウドに向けて自立した通信ができ、細かなピッチで移動履歴を表示させることが可能になります。
なお彼が見つけたデバイスはフィリップス製で、同じように動作する数種類のGPSトラッカーのうちの1つ。
車両のOBDIIポートに差し込むと、元のポートと同じ場所に2番目のOBDIIポートが提供されます。
チューナーの中には、チューニングプロセスに干渉するため、実際にこれらのデバイスに気付いて苦情を申し立てた人もいると報告されています。
販売店側が勝手にGPSトラッカーを装着した?一体なぜ?
ただ彼のGRカローラに搭載されているGPSトラッカーの場合は、「追跡装置として装着するには明らかな目的がない」と説明していますが(もしかしたらT-Connectとの関連性もあるかもしれませんが…)、この車を納車した販売店側からは「車が盗まれた場合に追跡するためのGPS追跡装置」をディーラーオプションとして勧められたそうで、彼はその提案を断ったと主張しています。
つまり彼は何を言いたいのかというと、このGPSトラッカーが販売店が勝手に装着したことで、ディーラーの従業員がこの情報を利用して犯罪を犯す可能性があるのでは?との疑いを持っているんですね。
もちろん、この動画にはそのような確証もないため「販売店が密かに取り付けた」と決めつけるのは時期尚早だと思いますが、この同じトラッカーの中古品は、オンラインで100ドル(日本円で約1.5万円)以下で入手できるため、車の位置情報にアクセスできる個人が、車を販売した後に盗もうとすることもあるようです。
理論的には、ディーラーがドライバーの車の使い方に関するデータを販売することも可能だそうで、さらにGPSトラッカーと「ドライバースコア」との関連を見出すのはそれほど難しくはなさそう。
なおAnthony Do氏は、「最近車を購入したのであれば、このような機能が備わっている可能性がある」と注意喚起していますが、このようなデバイスを取り外す前に、販売店側の書類のなかに「このようなデバイスが取り付けられ、機能していることを規定している」ものもあるため、決して不正に取り付けられたものではない可能性もあります。
Dealership Installed This On My Car WITHOUT My Permission! | Toyota GR Corolla