えっ、ハイビームを切るにはパッシング必須?ホンダ新型フリードのアダプティブドライビングビーム[ADB]の操作方法に注意!パッシングする必要はないぞ!
新型フリードにも採用されたアダプティブドライビングビーム[ADB]の操作方法について、ちょっと気になることが…
2023年6月に発表・発売されて1か月以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリード(Honda New FREED)。
本モデルのe:HEV AIR EX・3列6人乗りと、アウトドア志向のe:HEV CROSSTAR・3列6人乗りを限定に、メーカーオプションとしてアダプティブドライビングビーム[ADB]が搭載可能ですが、この機能の操作方法についてチェックしていきたいと思います。
私もフリード e:HEV CROSSTAR・3列6人乗り[2WD]のADB搭載車両を購入・所有しているので、今後ADBを初めて使用される方の参考になりましたら幸いです。
ホンダのアダプティブドライビングビーム[ADB]は便利だが、一方でちょっとしたトラブルになる恐れも?
まずは、ホンダのドライビングサポートで予防安全装備Honda SENSINGの一つでもあるアダプティブドライビングビーム[ADB]についておさらいしていきましょう。
ADB機能は、夜間など暗い道をロービームで走行中、システムが前方の状況を検知し、街灯などがなくて暗い場合、見やすいように自動でハイビームに切り替えるもの。
先行車や対向車を検知すると、照射範囲を自動でコントロールし、相手車両に眩しさを与えることなく良好な視界を確保するため、機能性としてはとても便利。
【Honda SENSING】 アダプティブドライビングビーム
ADBの機能性については、ホンダの公式YouTube動画でも紹介していますが、必ずしもこの機能が完璧な動作を行うとも限らず、ときには前方車両や対向車線が来ているにも関わらず、誤って自車がハイビームにしているときもあります。
そういったときに、どのようにすればハイビームを解除することができるのか?をチェックしていきましょう。
ADBのハイビームを解除するには、大きく2種類の操作方法がある
上の画像は、ホンダ公式の取扱説明書にも掲載されているアダプティブドライビングビーム[ADB]の使用方法について。
ちなみにADB機能は、新型フリードだけでなく、一部のグレードのステップワゴンやヴェゼル、ZR-V、シビック、アコードにも採用されている機能です。
走行中にADBが誤って、前方車両や反対車線を走行する車両に対してハイビームをしてしまった場合、この機能を強制的にOFFにするには大きく2種類のやり方があります。
その方法というのが、「レバーによる操作」と「ライトスイッチによる操作」。
「レバーによる操作」はパッシング操作になるため、様々なリスクが伴う
一つ目の「レバーによる操作」は、簡単にいうとウィンカーレバーを手前に引いてすぐに離すようなパッシング行為になりますが、このやり方は前方車両や反対車線の車両がいるときにやってしまうと「相手方の運転を阻害する」危険性があるために、あまりオススメできない方法です。
一部の自動車系YouTuberが、フリードのADBハイビームの解除方法としてパッシングを推奨していましたが、さすがにトラブルの引き金を引くようなことはしたくないですし、ちょっとしたことでもSNSにて晒される時代ですから、ハイビームを解除するために行ったパッシングが「運転を阻害する迷惑行為」だと勘違いされたら問題になるかもしれません。
そういったトラブルを避けるためにも、パッシング前提での操作は(色んな意味で)極めて危険なので、個人的には「ライトスイッチによる操作」がオススメだと考えています。
ライトスイッチによる操作であれば、パッシングほどのリスクは無い
ライトスイッチによる操作は極めてシンプルで、上の画像の通り、ADBが作動しているときはヘッドライトレバーが「AUTO」になっています。
そして先ほどの通り、ADBで強制的にハイビームになっているときは…
上の画像の通り、「AUTO」→「ロービームマーク(上方向)」にねじるだけ。
これだけでロービームが強制され、ADBは機能せずにハイビームにもなっていない状態です。
再びADBに戻したい場合は、「ロービームマーク」→「AUTO(下方向)」にねじれば良いだけなので、操作としてはとても簡単。
この方法であれば、先ほどのようにパッシングをして他車とトラブルになるリスクを回避できますので、今後ADBを利用される方は参考にしていただけますと幸いです。