ジャガーの迷走が停まらない!一部の市場で「EV移行のため新車を1年間販売停止」。BMWがシートヒーターに続きアダプティブサスペンションもサブスク化

ピュアEV移行はあくまでもメーカー都合であり、販売店が新車販売を1年間停止されるのは乱暴な気がするが…

前回のブログにて、ジャガーが2024年内に全7車種中「6台」を生産終了し、実質的に生産されるのはF-PACE(エフ・ペイス)のみであることをお伝えしました。

しかしその後の海外カーメディアの取材により、ジャガーは100%電気自動車(ピュアEV)への移行に受け、一部の市場において「新車販売を1年間停止する」ことを明らかにしましたが、その間の販売店(ディーラー)への対応・補償はどうするのか?などは一切明らかにしていません。
※おそらくは見込み発注分や在庫車、認定中古車の販売だけで対応することになりそう


ジャガーが悪い方向へと加速(迷走)しなければ良いが…

前回のブログのおさらいにはなりますが、ジャガーは内燃機関(ICE)を搭載するモデルを廃止する一方で、100%電気自動車を製造・販売する高級ブランドへとランクアップする計画があり、その前準備として最も売れ筋となっているSUVモデルのF-PACEのみを残し、それ以外は全て生産終了することを明らかにしました。

そして海外カーメディアAutocarの報道によると、どうやらジャガーは、この動きを加速させるために一部の市場においては、ジャガーのラインナップモデルを1年間新車販売しない動きがあるようです。

2024年後半、ジャガーは新世代コンセプトカーとしてピュアEVモデルの発表を予定しているとのことですが、ただでさえガソリンモデルもそこまで売れていないメーカーが、更に需要の低いピュアEVで販売を伸ばせるとは到底思えないところ(しかもベントレーやロールスロイスのような超高級ブランドを目指している模様)。

あまりこういった表現はしたくないのですが、「ジャガーは破滅に向かっているのだろうか…」と思われても不思議ではないほどに奇行に走っていて、同社ディレクターであるロードン・グローバー氏は、Autocarのインタビューにて「今度発表されるコンセプトカーは、何ものでもないコピーになるだろう。控え目にいっても、そのデザインは現在同社が販売するほぼ全てのモデルとは劇的に異なるモデルになるはずだ」とコメント。

記念すべきEVコンセプトカー第一弾は4人乗りの4ドアGTカー

具体的には、「ヘッドライトはスリムでスマートなものになり、リアウィンドウはなくなり、”リーパー”ジャガーのボンネット装飾が新しくなります」と語っていて、予想以上にエッジの効いたモデルでありながら、6桁ポンド(日本円に換算して最低でも約2,000万円?)の4人乗り4ドアGTカーになるとのことですが、果たしてその金額で売れるかどうか?は微妙なところ。

現時点で、このモデルがどのような立ち位置になるかまではわからないものの、いわゆるロールスロイス・スペクターのような超富裕層向けのモデルとして販売される可能性があるものの、それ以前にロールスロイス同様に「ジャガー=超高級ブランド」というイメージを付けることも重要になってくるため、急進的にそのイメージが定着するのかは疑問。

同氏の説明によれば、このピュアEVモデルがデビューしたあとは、F-PACEはしばらく存続する可能性はあるものの、最終的に販売・生産終了する一方、元々F-PACEが販売されていないエリアでは、約1年間はジャガーのラインナップモデルが販売されないことになるとのこと。

改めて「2024年末までに一部の欧州市場では、ジャガーを購入できない期間が設けられる」とし、「2025年初めから」イギリスでも販売休止が続くと説明。

この休止は、同ブランドのまったく新しいピュアEVモデルのラインアップの発売に先立つものになるとのことですが、ジャガーの拠点でもあるイギリスでどれだけの注目が集まるかも気になる所です。

2ページ目:BMWがシートヒーターのサブスクに続き、今度はアダプティブサスペンションのサブスク化へ

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