北米日産が2024年第3四半期の新車販売・登録台数を公開!新型フェアレディZは前期比+100%超えで好調だが、稼ぎ頭のローグは-24.2%減に

日産は売り上げを伸ばしているモデルと、そうでないモデルとの差が激しい

日産のアメリカ法人である日産USAが、2024年第3四半期と2024年1月~9月までの累計販売・登録台数を公開。

日産USAの販売台数を見ていきますが、度重なる価格高騰や高額な自動車ローン等、消費者への経済的な打撃が影響しているからなのか、ここ数か月の販売・登録台数は下落気味。

そのため、2024年第3四半期の累計売上は197,528台で前年同期比だと-1.4%減となり、2024年1月~9月の累計売上は658,957台で前年同期比だと+1.7%増となっていますが、依然として厳しい状況が続いています。


2024年第3四半期の販売・登録台数はこうなっている

まずは、2024年第3四半期の販売・登録台数を見ていきましょう。

【日産USAの2024年第3四半期の販売・登録台数一覧】

◇ヴァーサ
2024年第3四半期:11,490台(前年同期比+68.1%増)
2023年第3四半期:6,835台

◇セントラ
2024年第3四半期:34,704台(前年同期比+9.8%増)
2023年第3四半期:31,612台

◇アルティマ
2024年第3四半期:26,783台(前年同期比-8.5%減)
2023年第3四半期:29,270台

◇マキシマ
2024年第3四半期:108台(前年同期比-95.7%減)
2023年第3四半期:2,493台

◇ジューク
2024年第3四半期:0台(前年同期比-%)
2023年第3四半期:0台

◇リーフ
2024年第3四半期:4,514台(前年同期比+187.5%増)
2023年第3四半期:1,570台

◇Z (日本名:フェアレディZ)
2024年第3四半期:718台(前年同期比+103%増)
2023年第3四半期:343台

◇GT-R R35
2024年第3四半期:34台(前年同期比-64.2%減)
2023年第3四半期:95台

◇キックス
2024年第3四半期:19,153台(前年同期比-5.8%減)
2023年第3四半期:20,334台

◇フロンティア
2024年第3四半期:14,294台(前年同期比-21.6%)
2023年第3四半期:11,756台

◇タイタン
2024年第3四半期:3,976台(前年同期比-18.1%減)
2023年第3四半期:4,857台

◇エクステラ
2024年第3四半期:0台(前年同期比-%)
2023年第3四半期:0台

◇パスファインダー
2024年第3四半期:19,330台(前年同期比+41.4%増)
2023年第3四半期:13,669台

◇アルマーダ
2024年第3四半期:3,578台(前年同期比-21.1%減)
2023年第3四半期:4,532台

◇ローグ
2024年第3四半期:47,996台(前年同期比-24.2%減)
2023年第3四半期:63,346台

◇アリア
2024年第3四半期:5,552台(前年同期比+23.3%増)
2023年第3四半期:4,504台

◇ムラーノ
2024年第3四半期:5,298台(前年同期比+3.5%増)
2023年第3四半期:5,118台


累計台数
2024年第3四半期:197,528台(前年同期比-1.4%減)
2023年第3四半期:200,334台

以上の通りとなっています。

日産の支えとなっているヴァーサは好調だが…

アメリカでは最も安価なセダンとされているヴァーサですが、前年同期比で+68.1%と大きく売り上げを伸ばしているものの、先日年次改良により、車両本体価格が全体的に値上げしています。

一方で同じセダンカテゴリーのマキシマに関しては、第3四半期は僅か108台しか販売されておらず、前年同期比で驚きの-95.7%減。

そしてニッチなスポーツカー市場となるフェアレディZ(RZ34)とGT-R R35に関しては、それぞれ718台/34台と少ないですが、前者は+109.3%増と好調である一方、後者は-64.2%減といまひとつ。

日産の稼ぎ頭であるローグと、先日フルモデルチェンジを果たしたばかりとなるキックスも見ていくと、前者は第3四半期で47,996台を売り上げるもの、前年同期比-24.2%減。

そしてキックスは19,153台を売り上げながらも、こちらも同様に前年同期比-5.8%減となっています。

2ページ目:2024年1月~9月の日産USAの新車販売・登録台数は更に大変なことに?