「貴婦人」を意味する日産の新型フェアレディZ (RZ34)は、どのような経緯・由来で名付けられた?セレナやエルグランドなどの車名も見ていこう

今更ではあるが、フェアレディZや他の車名の由来は様々な経緯・理由があって名付けられている

2023年2月に私に納車されて、もうすぐ20か月(1年8か月)が経過する日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

先日、本モデルにて峠道を走らせて、折り返し地点にて愛車の撮影をしていた際に気になったことが。

それが、「フェアレディZの由来って何だったっけ?」ということ。

今では世界的に有名なスポーツカーとなっているフェアレディZですが、どのような経緯で名づけられたのか見ていきましょう。


フェアレディは「美しい貴婦人」を意味するが、その由来も中々に興味深い

まずはフェアレディZの由来ですが、「フェアレディ」は”美しい女性”や”貴婦人”を意味するものの、そもそも何がきっかけでこの車名が付いたのかが気になるところ。

これは、当時日産の社長であった川又克二 氏がアメリカを訪問した際に観たミュージカル「マイ・フェア・レディ」に感銘を受けたことが由来といわれています。

”Z”は「究極」をも意味するようだ

そして本モデルのロゴであり象徴でもある”Z”ですが、これはアルファベットの最後の文字であり、「究極」を意味していることから名づけられたと言われています。

またフェアレディZの生みの親であり、日産USAの社長でもあった片山豊 氏が、日本の日産開発陣にZ旗(旧日本海軍で「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」を意味する信号旗)を送り、エールを送ったことも由来とされているそうです。

こうして見ると、様々なきっかけや背景から生み出されたモデルであることはもちろんですが、そんなフェアレディZが1969年から2024年の55年間に渡って販売されていることを考えると、世界から愛されるスポーツカーであり、世界から必要とされているスポーツカーであることは明確。

だからこそ前回のブログでもお伝えしたように、2025年モデルで日本国内限定3,600台のみ(NISMOはそのうち僅か500台)の販売になることが信じられず、環境法規制や騒音規制による影響はあれど、GT-R R35同様に何とか販売継続できるような方法はなかったのだろうか…とも思うんですね。

日産の他のラインナップモデルの車名由来も調べてみた

フェアレディZの車名の由来が明らかになったところで、他にも気になるのが、他の日産車の由来。

実は日産公式ホームページにも掲載されているので、これらの情報を参考にまとめてみました。

電気自動車(EV)

◇日産リーフ

発売年月:2010年12月

意味・由来:自然界において葉が大気を浄化するように、「日産リーフ」が走行時の排出ガスをなくすことを意味

◇日産サクラ

発売年月:2022年5月

意味・由来:「日本の電気自動車の時代を彩り、中心となるクルマになって欲しい」という願いから、日本を象徴する花、桜で表現。同時に日本で最も親しみやすく、愛される花でもある。いつでも一緒に思い出をつくっていけるパートナーだと、すべての乗る人に感じてもらえる想いを込めている

コンパクトカー

◇ノート

発売年月:2005年1月

意味・由来:毎日をリズミカルに楽しく「NOTE(音符)」と、そんな毎日を記録しておく「NOTE(ノート)」からイメージしたネーミング

◇ノートオーラ

発売年月:2021年8月

意味・由来:ノートをベースにしたプレミアム3ナンバーコンパクトカー。オーラ(AURA)は気品と独特な雰囲気をもった上質なクルマとして、見る人をひきつけ所有する人に悦びを提供する唯一無二の存在になるとの思いに由来

軽自動車

◇ルークス

発売年月:2020年3月

意味・由来:ROOXは「Room」と「Max」を掛け合わせた造語。商品特徴である広々としてゆとりある室内空間を表現したネーミング

◇デイズ

発売年月:2013年6月

意味・由来:「楽しく、わくわくする毎日(DAYS)」をユーザーに提供できるよう、“日産デイズ”と名付けられた。アルファベット表記は「毎日を、昨日までと違う楽しい日々に変えていく」という意味を込めて、“DAYS”の“S”を反転した“DAYZ”というつづりになっている

2ページ目:エルグランドやセレナ、GT-Rの由来や意味は?