アメリカ限定の特別仕様車・日産フェアレディZ (RZ34)ヘリテージエディションが納車!初代Zとのコラボも…私の新型Zにはリコールの通知書が届く
日本ではカスタマイズドエディションに相当するモデルだが、北米では生誕55周年記念モデルなのが良いな
2024年6月、日産のアメリカ法人である日産USAは、初代Zの生誕55周年を記念して、アメリカ市場限定となる特別仕様車フェアレディZ・ヘリテージエディション (Nissan New Fairlady Z Heritage Edition, RZ34)を発表・発売しました。
厳密には、アメリカ市場では”Z”という名称で販売されていますが、今回の特別仕様車は「具体的な販売台数」を明らかにしていないものの、日産USA曰く「1969年に初代Zが誕生して55周年を記念するモデルのため、極めて限られた台数のみの販売」にしているそうです。
そんな特別仕様車が、早くもアメリカユーザー向けに納車されています。
レトロルックながらも近代的なデザインが秀逸で、何よりオレンジカラーがイケてる
こちらが今回、アメリカユーザー向けに納車された特別仕様車Z Heritage Edition。
※The New Nissan Zグループより引用
本モデルは、上位グレードPerformance(日本ではversion STに相当)をベースにしていて、トランスミッションは6速MTと9速ATの何れかから選択が可能です。
価格帯としては、6速MT/9速AT共に59,135ドル(日本円に換算して約907万円)となるため、為替の影響があるとはいえ結構割高。
そしてボディカラーは、「サイトオレンジ(日本名:432オレンジ)」のみの設定になるわけですが、これも1970年~1973年に初代240Z/S30に採用された「グランプリオレンジ」をモチーフにしています。
日本のカスタマイズドエディションとは若干異なる専用デザインに
フロントバンパーは、日本仕様のカスタマイズドエディションに相当する専用バンパーが装着されていますが、こちらはアメリカだとディーラーオプションとして販売されておらず、あくまでもこの特別仕様車のみ。
そしてフロントフードデカールとルーフデカール、リアハッチが日本仕様とは異なる専用デザインで、フロントフードには”S30”のアクセントロゴが追加されるなど、個人的には「羨ましい」と思えるオリジナルデザインに。
まさか初代Z×グランプリオレンジとのコラボが実現できるとは…
こちらはリアクォータービュー。
ドアサイドデカールには、大きく”Z”の車名ロゴが入り、リヤクォーターピラーのZエンブレム周りには、”HERITAGE EDITION”の専用デザインを設定。
そしてこの画像でも確認できる通り、右奥にはグランプリオレンジにペイントされた初代240Zの姿も確認できますね(しかもリアハッチにはルーバー付きの過激仕様)。
ワタナベ風19インチアルミホイールもカッコいい
足もとを見ていくと、19インチのグロスブラック仕上げとなるアルミホイールが装着されていますが、こちらは1970年代初頭に人気のあったアグレッシブなワタナベ8スポークホイールからインスピレーションを得ており、そして日本仕様では採用されていない、力強いボディ同色のオーバーフェンダーを装着。
ブレーキキャリパーも、日本では採用されていないオレンジカラーにペイントされており、この点は初回240台限定での抽選販売だったProto Specのイエローブレーキキャリパーをイメージしているのかもしれません。
やっぱりカラードフェンダーは日本にも導入してほしい
この角度から見るフェアレディZもスポーティ且つアクティビティ。
やはり大きく外側に張り出したオーバーフェンダーはアメリカ向け独特で、何れ日本にも導入してほしい専用パーツの一つ。
リアオーバーフェンダーもダイナミックながらもスマートに仕上げられているのが確認できますが、当初のこのオーバーフェンダーもカスタマイズドプロトでは装着されていました。
しかしながら、量産仕様のカスタマイズドエディションでは廃止となってしまったため、一部ユーザーからは市販化を求む声もあるようです(日産ディーラー談より)。