ホンダがインサイトHV生誕25周年を記念して「本物の銀を64%」使用した”世界で最もシルバー”なシビック e:HEV(FL4)のワンオフモデルを世界初公開
色々と気になるところは多いが、タイミング的にもマイチェン後のシビックでは採用できなかった?
2024年9月に発表・発売されたマイナーチェンジ版・ホンダ新型シビック (Honda New Civic, FL型)。
約1か月後には、目標月販台数となる500台に対して3,000台以上の受注を獲得し、更に全体の約7割がハイパフォーマンスモデルのシビックRSを占めていること、そしてシビックRSを購入する人の多くが20代の若者であることが、ホンダの公式プレスリリースより明らかになりました。
「若者の車離れ」と真実かどうかも定かではない、過剰な報道を繰り返すメディア/マスコミですが、その一方でホンダのイギリス法人が、世界に一台しか存在しない「ワンオフモデルのシビック」を世界初公開しました。
インサイト生誕25周年を記念して、シビックに特殊なシルバーを塗装したワンオフモデルを発表!
こちらが今回、ホンダのイギリス法人が公開したマイチェン前となるシビック e:HEV (FL4)。
一見すると何の変哲もないシルバーカラーのシビックですが、実はこのモデル、スタンダードなシルバーとは異なる「超特殊なシルバー」にて塗装されたワンオフモデルなんですね。
そもそも、なぜこのタイミングでマイチェン前のシビック e:HEVをベースにしたワンオフモデルを発表したのか?が気になる所だと思います、ホンダUK曰く、このモデルはインサイト (Insight)以来となるハイブリッド車生誕25周年を記念した特別モデルだそうで、特殊なシルバーの開発及び塗装期間が大幅に伸びたことが大きく影響しているとのこと。
「世界で最もシルバーなシルバー」とは?
それでは「何が特殊なシルバーなのか?」を見ていくと、このボディカラーは、イギリスのアーティストで活動家、そして自称「カラーチャンピオン」の肩書を持つスチュアート・センプルという人物が独自に開発・塗装したのだそう。
彼はこれまで、「世界で最もピンクなピンク」や「最もゴールドなゴールド」、そして「最もブラックなブラックであるベンタブラック」を開発した人物であり、今回のシルバーも「世界で最もシルバーなシルバー」を開発したのだそう。
塗料の約64%が「本物の銀」を使用しているようだ
あまりにもざっくりとし過ぎているので、もう少し具体的に見ていくと、どうやらこのボディカラーは「塗料の成分の64%が純粋な銀のフレークと顔料」を使用しているそうで、全て特殊なアクリル混合物に分散されているとのこと。
混合工程の後、イギリスを拠点とする加工専門会社であるザ・シロップ・ルーム社が、車体にスプレーするという課題に取り組んだわけですが、その開発は極めて困難だったそうです。
ちなみにこのボディカラー名は、「シルバリエスト・シルバー (Silveriest Silver)」と呼ばれ、保護塗料と除去可能な塗料を何層も重ねて丹念に塗布され、仕上がりが美しいだけでなく耐久性も確保されているとのこと。
もちろん、このような特殊なカラーはホンダもこれまで採用したことがなく、最も塗料コスト並びに工賃がかかったボディカラーだと説明しています。