カウントダウン販売が始まったトヨタ現行シエンタは「改良する必要が無い」ぐらいに良くできた車だと思う。これ以上の改良と値上げは最善といえるのだろうか?

確かに改良してほしいポイントもあるとは思うが、それ以上の値上げはリスクが大きいような気もする

2024年10月末に入ってから、突如として販売カウントダウンが始まったトヨタ現行シエンタ (Toyota New Sienta)。

他の主力モデルが次々と受注停止となっているため、その影響がシエンタや現行ハリアー (New Harrier)にも流れており、結果的に両車も受注増 → 長納期によって年間の生産予定数に到達する見込みのため、2024年末の受注停止に向けてカウントダウン販売が開始されています。

おそらく全国のトヨタディーラーには、シエンタ/ハリアーのガソリンモデルとハイブリッド(HEV)モデルで具体的な振分け・受注台数が決められているかと思いますが、私がお世話になっているトヨタディーラーでは「ガソリンモデルの振り分け台数が極端に少ない」そうで、特に価格帯を気にするユーザーや法人ユーザーからすると厳しい状況になっているそうです。


シエンタの一部改良が噂されているが、現行モデルの完成度は十分に高い

2024年10月末時点では、あくまでも現行モデルのカウントダウン販売が開始されたこと、納期として2025年春頃まで延びていること以外は不明なままですが、個人的に気になるポイントとしては「2025年モデルに何が改良・変更されるのか?」ということ。

単純に材料費と物流費の高騰による価格改訂(という名の値上げ)ということも考えられますが、本モデルが2022年8月に発売されて2年2か月が経過しますし、2025年春頃ともなれば2年半以上が経過するため、モデルサイクル的にマイナーチェンジしても不思議ではないタイミングだと思います。

ただ、シエンタの立ち位置や商品力の高さを鑑みると「これ以上改良する必要はあるのだろうか?」「ユーザーが求める改良を全て実現してしまうと、シエンタ本来の強みでもある安価な価格帯を継続できないのではないか?」といった問題もあると思うんですね。

ちなみに、現行シエンタを所有していた元オーナーから見ても、本モデルの魅力あるポイントは以下の通りで、YouTubeやSNSにて何かと騒がれている電動パーキングブレーキ[EPB]+オートブレーキホールド[ABH]が無くとも、十分満足度は高いと考えています。
※全グレードを対象としているわけではなく、あくまでも上位グレードに装備される機能がメイン

☆ハンズフリー電動パワースライドドアを採用している(手荷物が多いときに重宝)

☆フロントシートヒーターだけでなく、ステアリングヒーターも備わっている(競合のホンダ・フリードにはステアリングヒーター無し)

☆予約ロック機能(※)が備わっている
※電動スライドドアが閉まっている最中にフロントドアをロックすれば、スライドドアが閉まり切った時にオートロックされる機能

☆ハイブリッドZに限り、レーダークルーズコントロールの停止保持機能を活用すれば、疑似的なオートブレーキホールド[ABH]が使える

☆ステアリングやボディ剛性はホンダ・フリードよりも高く、低重心で安定感もありキビキビ走れる

☆3気筒エンジンはハイブリッド(HEV)モデルでも煩いが、燃費はとても良い(秋頃の高速道路でも28km/L~30km/Lは走れる)

☆高速道路だけでなく下道でも30km/L近くの燃費をたたき出せるので、無給油1,000km走行も可能

☆パノラミックビューモニター[PVM]は高画質で床下透過表示機能付きなので、使い勝手としてはフリードよりも優れている

☆予防安全装備Toyota Safety Senseのクルーズコントロールの精度は国産メーカーでトップクラス

上記はあくまでも一部ですが、現行モデルでもここまで優れた機能や装備を持ちますし、私が当時購入したハイブリッドZ・2列5人乗り[2WD]の総額が約350万円(税込み)だったので、ここから更なる改良と値上げともなると、ディーラーオプションとの組み合わせ次第では約370万円~約390万円と、エントリーMPMVで400万円に迫ることになります。

2ページ目:シエンタの立ち位置や商品カテゴリーから見ても、400万円はMPVの域を超えてしまう?