トヨタ新型ランドクルーザー250(別名:プラド)は豪州でも人気で「納期12か月」との噂→販売店での転売も取締りへ。VWビートルにエアバッグ関連のリコール
日本だけでなくオーストラリア市場でも新型ランクル250は好調のようだ
オーストラリア市場向けに発表・発売されたトヨタ新型ランドクルーザープラド (Toyota New Land Cruiser Prado)。
日本市場向けでいえばランドクルーザー250に相当するオフロードSUVになりますが、オーストラリア市場向けに販売・振り分けられる台数が年間27,000台であることが判明し、既にグレードによっては「約1年」の納期になっているようです。
販売状況としては好調なランドクルーザープラドですが、現状どれほどの受注が入っているのか見ていきましょう。
正式発表から約3か月で60%以上の受注を獲得している模様
トヨタ・オーストラリア法人の販売・マーケティング担当副社長であるショーン・ハンリー氏によると、オーストラリアでのランドクルーザープラドのフルモデルチェンジは実に15年ぶり。
2024年8月に正式に発表されて約3か月が経過しますが、既に17,000台を超える先行受注が入っているそうで(全体の約60%)、納期も先述の通り「グレードによっては最大12か月程度」とのこと。
ただ数値だけを見ると「年間の振り分け台数が多い上に、振り分け分を超えるほどの受注は無い」という捉え方もありますが、今後数か月で顧客からの強い関心が得られる可能性もあれば、需要を更に上回る可能性もあるそうです。
ハンリー氏は、顧客に「確実性」を与え、新モデルの待ち時間が長くなる可能性を回避するために新しい割当てシステムを導入すると説明。
トヨタは過去、RAV4 HEVやV8エンジンを搭載するランドクルーザー70などの人気車種で起きたような、「納期4年」にまで延びないような対策を進めているとのこと。
こうした長納期問題にならぬよう、メーカーからディーラーに振り分けられるのは「12か月分」に限定され、前金(手付け/デポジット)を受け取った後に正式に注文できるようになるものの、各ディーラーの割当てが埋まってしまうと、翌年?の割当てが更新されるまで注文できなくなるとのこと。
日本国内でも、年間の振り分け台数を決めてアルヴェルやランクル250でも適用済み
この割り当て方式については、既に日本国内でも実施されており、特に人気モデルの新型アルファード (New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE, 40系)、更にはランドクルーザー250でも実施されているものの、一方ですぐに「1年分の振り分け台数に到達したため受注停止」になってしまうといった問題もあり、「トヨタは顧客にクルマを売る気が無い」「顧客(もしくは日本市場)を軽視している」といった誤解を生んでいるのも事実だと思うんですね。
またこの他にも、オーストラリアのトヨタディーラーでは、顧客からの「関心表明」を受け付けることができるようになっているとのことですが、これが何を意味するのか、どのようなメリットがあるのかまでは不明。
ただ、顧客を優先させるために金銭的なインセンティブを受け入れるディーラーを取り締まることも検討しているそうで、アメリカなどでも度々起きているような「マークアップ(プレミア価値)」をつけて短納期となるように販売 → ディーラー側に大きな利益が出ないように徹底していくとコメントしています。