何かと話題・炎上しているホンダ新型フリードの後部座席「フロア設計問題」。本当に全てのフリードの構造に問題があるのか?自分のe:HEV CROSSTARで検証してみた

本当に「全ての新型フリードの後部座席のフロア形状」は問題なのだろうか?

2024年6月に発表・発売されて5か月以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリード (Honda New FREED)。

私も発売日にフリード e:HEV クロスター (New FREED e:HEV CROSSTAR, GT6)・3列6人乗り[2WD]が納車され、既に走行距離も8,000kmに近づいていますが、今回”とある動画”が大きな注目を集めています。

その動画というのが、以前当ブログでも取り上げさせていただいハンターチャンネルさんのサブチャンネルとなるHNT NEWSチャンネルの動画で、「【大問題】新型ホンダ フリードの後部座席のフロアが危険な形状になってしまった」というタイトル。

このタイトルだけを見ると、新型フリード全てのグレードの後部座席が問題なのか?といった不安などがありますが、実際に私が所有するフリードも含めて、本当に危険な形状になっているのか見ていきたいと思います。


HNT NEWSチャンネルで取り上げていたのはガソリンAIR EXの3列7人乗り?

以下の通り、HNT NEWSチャンネルさんが取り上げている動画を見ていくと、具体的なグレードやシートレイアウトなどは紹介されていないものの、動画を拝見する限りでは

・シートカラーがグレージュ

・シート表皮はファブリック×プライムスムースのコンビシート

・2列目シートがベンチシート+センターアームレスト付き

・フロア位置がフラットになっていること

以上のことから、あくまでも推測ですがグレードとしてはガソリンAIR EX・3列7人乗りではないかと推測しています。

【大問題】新型ホンダ フリードの後部座席のフロアが危険な形状になってしまった

上の動画では、2列目シートに座った際にフロアが前傾になっていること、更に運転席・助手席のシート下部が筒抜けになっているため、後席に座る子供さんなどがペットボトルや小物などを落とした際に、運転席側のフロアに移動してしまい、最悪の場合にアクセルやブレーキ操作の妨げになる恐れがある、という内容なんですね。

この指摘はとても鋭いもので「なるほど…確かに」と思う部分はあったのですが、ここで注意してほしいのは、この構造自体が「新型フリードの全グレードに採用されているのか?」ということ。

動画内では「新型フリードの後部座席は危険」と指摘していますが、今回指摘しているグレードがガソリンAIR EX・3列7人乗りだったと仮定した場合、一方で私が所有するe:HEV CROSSTAR・3列6人乗り[2WD]はどうなのか?を調べてみることに。

e:HEV CROSSTAR・3列6人乗りの後部座席のフロアはこうなっている

こちらがフリード e:HEV CROSSTAR・3列6人乗り[2WD]の後部座席のフロア部分。

フロア形状を見るとお分かりの通り、前傾ではなくフロント側が盛り上がっていることが確認できますね。

これは恐らくハイブリッドe:HEV用のバッテリーを搭載する関係で盛り上がっているからだと考えられますが、先程のHNT NEWSチャンネルさんが指摘した形状とは全くの別物。

フロントシート下部もペットボトルや小物類は通過できない

そして運転席のシートアンダー部分を見ていくと、ペットボトルどころか小物類もスルーできないようにカバーのようなものが被さっているため、こちらも動画の構造とは全くの別物であることがわかりますね。

運転席から見るとこんな感じ。

おそらくはハイブリッドバッテリーを搭載する関係で盛り上がっているからだと推測しますが、フリードはセンタータンクレイアウトではないため、おそらくガソリンモデルになると、この盛り上がりが無くなってフラットもしくはHNT NEWSチャンネルさんがインプレッションしたようなフロアになるのではないかと予想されます。

全ての新型フリードが欠陥設計というわけではないが、どちらにしても危険であることに変わりはない

そう考えると、必ずしも新型フリード全てがHNT NEWSチャンネルさんが指摘する欠陥構造になっているわけではなく、あくまでもガソリンモデルに限定された?特有の問題なのではないか?と推測しますが、何れにしても後席下部からペットボトルや小物類が転がって来るのは危険なので、少なからずフロントシート下部には、小物類が入り込まないようにバリアできる素材・パーツなどは採用した方が良いかもしれないですね。

2ページ目:新型フリードのエアコンとシートヒーターのAUTO機能はポンコツ仕様だった